名古屋駅前の百貨店「名鉄百貨店本店」が、2026年2月28日(土)をもって営業終了となります。
名古屋鉄道は名古屋駅地区再開発について今後の計画を発表しました。
1954年から愛された名鉄百貨店が営業終了へ
「名鉄百貨店本店」は1954年(昭和29年)12月1日に創業。
本館は地下1階から10階まで食品、ファッション、本、雑貨、家具などの店舗が出店。
屋上で開催されるビアガーデンも特徴です。
名鉄グランドホテルについては2026年3月22日(日)をもって営業終了。
名鉄百貨店は一宮駅前にも出店していましたが、こちらは2024年1月をもって閉店しています。
名鉄百貨店の広告塔として親しまれているナナちゃん人形について詳細は明かされていませんが、再開発後も残す方針とのこと。
名古屋駅前が大きく変わる再開発

名古屋鉄道ニュースリリースより
再開発は名古屋鉄道株式会社、名鉄都市開発株式会社、日本生命保険相互会社、近畿日本鉄道株式会社、近鉄不動産株式会社が共同で行う予定。
約5,400億円を投資し2棟の高層ビルを建設。
敷地面積は約32,700㎡、延床面積は約520,000㎡で、商業施設、オフィス、ホテル、鉄道駅、バスターミナルなどを開発していく計画です。
隣接する商業施設「近鉄パッセ」についても同時期に営業を終了すると発表されています。
名鉄バスセンターは2026年3月中に営業を終え、名古屋駅周辺で代替機能を確保する予定。
名鉄名古屋駅は4線化をはじめとする再整備を行い、鉄道ネットワークの機能を強化。
公共交通分担率の向上を目指すとともに、中部国際空港アクセスを担う唯一の鉄道事業者として「空港アクセス強化」およびリニア開業効果を広域的に波及させる「地域交通拠点の形成」など社会的要請にも対応していく方針。
・4線化により「空港アクセスホーム」を設置し、空港アクセスのわかりやすさと利便性を向上
・ゆとりをもった駅空間の整備、段差の解消、案内の充実、空港アクセス列車の停車時分の増大
②他の交通モードやまちとのつながりの強化
・名古屋市が整備する広場空間「ターミナルスクエア」を介し、リニアをはじめ各交通機関とのわかりやすくスムーズな乗換の実現
・複数の旅客動線のバリアフリー化による、人にやさしい交通拠点の実現
・笹島交差点付近への新たな改札口設置による、名駅南地区へのアクセス性向上
・4線化により「行先方面別」などにホームを分けることで、誰にもわかりやすい駅の実現
③安全性の更なる向上
・ホームドアの軽備による、安全性の向上
・ホームやコンコースの拡張等による、大規模災害発生時の対応力向上
現段階で予定されているスケジュールは2026年度に解体着工、2027年度に新築着工、2033年度に1期本工事竣工(オフィス、商業一部、ホテル開業、バスターミナル開業、鉄道1期リニューアル 2線)、2040年代前半に2期本工事竣工(商業全面開業、鉄道2期リニューアル 4線)とのこと。
リニア中央新幹線の開業に向けて名古屋駅を起点とした都心回遊性を向上させるとともに、再開発エリアにとどまらない沿線・地域の価値最大化につながるまちづくり・新たなランドマークづくりを目指します。
MAP
場所 | 愛知県名古屋市中村区名駅1-2-1 |
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営業情報 | 2026年2月28日(土)閉店 |
公式サイト | 名鉄百貨店本店 |