
2026年2月28日(土)で営業を終える名鉄百貨店本店。
1954年(昭和29年)12月1日に開業。
名古屋駅前で71年愛され続けているため、多くの方々にとって思い入れのある場所だと思います。
今回は「閉店前に立ち寄ってほしいスポット」と「通常立ち入り禁止ですがぜひご覧いただきたいスポット」を撮影させていただきました。
歴史を振り返る展示に変化が…

最初にやってきたのはメンズ館・6階連絡通路で開催されている「~心をこめて、ありがとう~名鉄百貨店71年分の歴史展」。
展示内容は前回の記事でご紹介させていただきましたが、今回注目していただきたいのは壁!
名鉄百貨店でのエピソードやメッセージなどを記入して壁に貼ることができるのですが、現在は既に壁一面が埋め尽くされているんです。

予想をはるかに上回るスピードでメッセージが記入されため記入シートを急遽増産。
眺めていると名鉄百貨店がいかに多くの方々から愛されてきたのか改めて実感します。

開始当初から展示内容が追加されたコーナーも…。
一度足を運んだ方もぜひ変化をチェックしてみてほしいです。
世界唯一のエスカレーターが2種類!

本館8階の『TSUTAYA BOOKSTORE』があるフロアにやってきました。
多くのメディアでも取り上げられている世界唯一のエスカレーター!

エスカレーターの手すりは端の方でU字のように巻き込まれていくのが一般的ですが、こちらは「垂直落下式」と呼ばれるタイプ。
名鉄百貨店では1967年に設置し丁寧にメンテナンスしてきたそう。

レトロな東芝ロゴ筆記体バージョンも必見!
垂直落下式エスカレーターは東京の「東宝ツインタワービル」でも設置されていましたが、そちらは2019年に閉館したため他で見ることはできないんです。

注目のエスカレーターはもう1基。
すぐ下の本館7階に降りてみてください。
一般的なエスカレーターと同じく、手すりはU字のように丸く巻き込まれていますが…

画像左側の床板には「ESCALATOR(エスカレーター)」ではなく「ESCAL-AIRE(エスカレーア)」と刻まれています。
アメリカで新製品として製造された際に名付けられたそう。
既に生産終了しており、こちらも残っているのはここだけとのことです。
屋上には豊川稲荷

続いてやってきたのは本館屋上。
現在通常立ち入り禁止となっているため特別に撮影させていただきました。
百貨店・デパートの屋上には神社が設置されていることが多いのですが…

こちらでは「豊川稲荷」が見守ってくれています。
1960年頃に商売繁盛を祈願して設置されたもの。
営業終了後は「豊川稲荷」に移設されるためご安心ください。
名鉄ホールの裏側へ…

続いてやってきたのは2015年3月に閉館した「名鉄ホール」。
「御園座」と「中日劇場」に並んで、名古屋3大劇場と呼ばれていました。
客席数は924席。
消防法が変わる前は通路にも椅子を設置していたそう。

どの席からも見やすく、ステージ側からもお客様の顔を見やすい「すり鉢状」の空間が特徴。
床の一部は回転可能で、舞台の入れ替わりなどに使用されていました。


楽屋は約10部屋あり全て畳敷き。
主に座長クラスが使用されていたと思われるものから、複数名での共用スペースなど…。
「いつかはあの部屋へ!」
役者さんの間ではこんな目標もあったのかもしれませんね。

貴重な台本、パンフレットなども保管されています。
こちらは寄贈先を検討中とのこと。

ロビー床・大理石の中にはアンモナイトの化石があります。
当時は夏休みの自由研究として訪れる親子連れも多かったそうですよ。
数多くのブランド品も届いた検品所

最後にご紹介するのは本館・1階そばの検品所。
名鉄百貨店本店で販売される商品はこちらで検品されていました。
現在は使われていない従業員用の勤怠管理レコーダーなども設置されており、長年の歴史を感じる空間です。
名古屋駅前の風景はどうなる…

ナナちゃん人形は名鉄百貨店本店の閉店後も現在の場所から離れません。
名鉄百貨店本店の広報部員ではなく、名古屋鉄道へ移籍して今後もイベントや装飾を通して情報を発信していきます。

名古屋駅前の再開発スケジュールは白紙になった状態のまま。
明確な時期は明らかにされていませんが、低層階部分を活用して暫定的な商業施設をオープンする計画です。
営業終了まで残り僅か。
名鉄百貨店本店に足を運んで思い出を残していってくださいね。
MAP
| 場所 | 愛知県名古屋市中村区名駅1-2-1
名鉄百貨店本店 館内各所 |
|---|---|
| 期間 | 2026年2月28日(土)営業終了
●営業時間 10:00~19:00 ※一部店舗は異なります |
| 公式サイト | 名鉄百貨店本店 |

