幼少期の夢を今こそ叶える!明道町菓子問屋街大人買いツアー

その他

2017/06/16

私なぞは、今でこそ「イイ大人」としての体裁を保ち、それなりの責任を果たしながら生きているつもりではあるが、
欲望まみれの大人社会の中では何かと「貧乏くじ」を引かされる役回りではある。

ふと思い返してみれば、子供の頃は仲間達と近所の駄菓子屋に行くと、
紐を引っ張る飴」でいつもスカの小さな飴ばかり引いていた。

なんだこれは
幼少期から今に至るまで、私の役回りというものは1ミリも変わっていないではないか!

しかしながら私は大人になり明確に変わったものがあるのだ。
それは「小金」を手にしたことだ。
残念ながら「大金」を手にすることなく私は人生を終わらせることになりそうだが、
この「小金」さえあれば、子供時代の積年の夢を叶えることが出来る!

そうだ。今こそこの手に「デカい飴」を!!

不純な心と童心を入り混じらせながら私は、
名古屋の駄菓子屋のメッカこと、西区・明道町の菓子問屋街へと足を向けた。

● 駄菓子の街・西区明道町

地下鉄桜通線『国際センター』駅から徒歩約10分ほどの場所にある西区・明道町

名古屋市西区は、アルファベットチョコの『名糖産業』、のど飴の『春日井製菓』、クッピーラムネの『カクダイ製菓』などが本社を置く、まさしく”菓子の王国“であり、
明道町はその菓子卸問屋が軒を連ねる、日本有数の菓子問屋街なのである。

まさに”街を歩けば菓子問屋に当たる”この界隈の、3つの店舗を今回は巡ることにする。

● たつや

まずは明道町を代表する駄菓子問屋『たつや』。
交差点からも近く最初に目に付きやすいスポット。

地図でいうとココ↓

まさにめくるめく駄菓子の世界。
妙に小綺麗な店でもないこの昭和レトロ感こそが、菓子に夢を膨らませていた童心を呼び起こさせてくれる。

実に馬鹿馬鹿しい話だが、私は幼少の頃「駄菓子屋さんになりたい」などと親に言っていたようなのである。
駄菓子屋さんになればお店のお菓子を全部食べられる、という短絡的な発想もさることながら、雑然と並んだ膨大な種類にのぼる菓子達に囲まれた楽園の主という子供目線での全能感に憧れを抱いていたのであろう。

当時はこれだけ種類がありながら、その中から買えるのは2〜3個のみであったのだから、相当に苦悶していたのを思い出す。

日本の駄菓子の中でも傑作中の傑作『うまい棒』。
1つの味のみの30本入り袋がずらりと並ぶ様は壮観。ちなみに私は、めんたい推し

モロッコフルーツヨーグル』。
小さなカップの中のふわふわなものを木のスプーンですくって食べるアレ。
冷静に考えると何の素材をどうすればこんな食べ物が出来るのか意味不明だが、子供の頃は好き好んで食べていた。

セブンネオン』。
ガキ大将のような奴とつるんで、これで煙草を吸うマネをしていた。正直味はまったくもって覚えていない。

餅のようなゼリーのような、フルーツ味のお菓子
この手のはいろんな味が売っていた記憶があるが。。。

最近のは見た目も進化しているようだ。
い、今風…

*

と、あれやこれや見ているうちにとんでもない懐かしさに出会えるのが楽しいのだが、
子供の頃あれほど腹いっぱい食べたいと夢見ていた菓子達も、なんだか見ているだけで腹いっぱいになってきてしまった

そもそも一人でそんなに大量に買っても仕方がないのだ。家族がいるわけでもないのに…

 

● 中央菓子卸市場

次に向かったのは、「たつや」の道を渡って反対側にある『中央菓子卸市場』。
ここは以前から来たいと思っていた場所なのだ。

地図でいうとココ↓

見るからに戦後の建物といった面持ち。
廃墟のようにも見えるが、実はまだ中で営業している店舗があるというのだ。

いくらディープスポット好きの私とはいえ、この佇まいには些か入るのを躊躇してしまうが、意を決して入ってみると…

中はもはや博物館レベルの昭和の光景。こんなにもありありと残っているとは…。
看板が立ち並んでいるが、ほとんどシャッターが閉まっており、実際に営業しているのは2店舗のみのようだ。

剥がれ落ちたトタン(?)屋根が透けてまるでステンドグラスのようにも見えなくもない。
いくらおっさんの私とはいえ、リアルでこんな光景を目の当たりにしたことはさすがにない。

通路を通り抜けて裏口から見る建物の裏側もとんでもないボロ
名古屋全体で見ても秘境中の秘境といえるのではないだろうか。

あまりに異世界すぎる情景に圧倒されてしまい、ここでは何も買えなかった…。

 

● 川村商店

最後に向かったのは、これまでと少し趣向の違う『川村商店』。

地図でいうとココ↓

駄菓子屋ではなく、景品・クジ用の玩具が売られている専門店だ。
表に飾ってあるキャラクターの風船たちが目印。

ここではある程度の年齢の人ならば思わずめちゃ懐!!となってしまうグッズが沢山見つかる。

コレはとんでもない代物を発見してしまった…。

めんこ」…この時世においてまで存在していたとは…
今の若者はこれがいったい何なのかすらわからないのではないだろうか?

最近は祭り屋台などでこの電球の中にジュースやソーダを入れた飲み物が売られているようだ。
ここで買えば自宅でも手軽に「電球ソーダ」が味わえるわけだが…
解せぬ…。

これはポコッと突き破って中に景品が入っているアレだが、
描かれているキャラクターに著作権的にヤバそうなものがちょこちょこ散見されるが、大丈夫なのか??

 

 

● 今回購入した戦利品はコレだ!!!

これ以降は、今回購入した戦利品の紹介であるが、
「大人買い」とは言ったものの、前述の通り、懐かしいお菓子達に出会えただけである程度満足してしまい、
家族もいない独り者であるが故、最終的に購入したのは現実的なセレクションになってしまったことをはじめに断っておく。

そのため、あり得ない大量買いをして部屋が塞がっている写真とか、そんなバカみたいなオチを期待していた方には申し訳ない

◆戦利品その1・『ふ菓子

これは本当に好き過ぎる。黒糖の甘みが好きなのだ。
食べだすと意外と止まらない。購入したのは10本入りだが、30本入りでもよかったかもしれん。

◆戦利品その2・『チロルチョコ

古くからある日本の菓子では最高傑作。味の種類は昔とは違えど、ちょっとだけ糖分を採りたい時に丁度いいのだ。
スーパーだと意外に売っている所と売っていない所があるので迷わず購入。

◆戦利品その3・『都こんぶ

時々無性に食べたくなるのだが、これこそ最近はめっきり売っているのを見なくなった。
しかも食べやすい個包装タイプ。即購入。

◆戦利品その4・『あわソーダ&あわコーラ

私が子供の頃から今に至るまで愛してやまない菓子、それはラムネ
この「あわソーダ/あわコーラ」は、子供の頃はわからなかったものによく似たパッケージの中に入った固形入浴剤の如き大きなラムネを口に入れ、あわあわの食感を楽しむというものだ。
食べ過ぎてしゃっくりが止まらなくなるまでが通例である。

◆戦利品その5・『なめんなよカードコレクション』&『いれずみシール

このグッズ自体が欲しかったというよりは、この手の帳面型カードコレクションに子供の頃異様な程の憧れがあったので購入した。
要は中のカードどうこうではなく、“どっしり座った湯婆婆みたいな駄菓子屋のおばあさんの横に帳面みたいなものがぶら下がっているという絵面”が、なんとなく幼少の頃は格好良いなと思っていたことを思い出したのだ。

用途としてはカードは一枚も引かずに、部屋の適当な所にぶら下げておく。

◆戦利品その6・『ようかいけむり

前述の「帳面系」の流れで買ってしまったが、存在があまりにも懐かしすぎる

カードの裏面の粘着質の部分を人差し指と親指にこすりつけて、その指をつけたり離したりすると、指から煙が出てくるというものだ。

子供時代はわからなかったが、よく見ると微細な樹脂のようなものが宙に舞って、それが煙に見えるという仕組みだ。
ベタベタになった指は、洗ってもなかなか取れないんだこれが

 

そして、最後の戦利品は…

◆戦利品その7・『耕生のフルーツ引

私が”紐を引っ張る飴”と呼んでいたアレだ。一般的には「糸引き飴」というらしい。
おぼろげであるが、記憶に残っているものはこのフルーツ味のものだった。

キラキラと輝くまさに夢の結晶…!
初めて食べるデカい飴を口に含むと、ほとばしるような独特の強烈な甘味がした。

束の間の達成感と、一抹の虚無感

しかしながら、責任ある大人だからこそ、たまには童心に立ち返り心の平静を得る瞬間があるべきと考えるのである。
心が疲れた時は、明道町に行って、純粋な心で幼き日の宝探しをしてみると良い。