名古屋市内のあちらこちらに多店舗展開する中国料理店『龍美(りゅうみ)』。
創業から20年が経ち、すっかり名古屋人にとって馴染みの深い店となりつつあります。
その「龍美」が、2018年2月に東京に初進出。
杉並区・西荻窪に出店したところ、リピーターの多い繁盛店になっているそうです。
東京の人々にとっては、その「名古屋中華」とも呼ぶべき独特のメニュー展開がとても新鮮に映ったんだとか。
お得感も強い名古屋ならではの中華のスタイルとは何か?
あらためて中区・伏見の「龍美 長者町店」で調査してきました。
異国情緒あふれる「龍美 長者町店」で名古屋中華のルーツを探る
やってきたのは伏見の北東、長者町通沿いにある「龍美 長者町店」。
いかにも”大陸系中華”感の強い赤色の外観が特徴。
「龍美」は名古屋市内に直営店のみで9店舗を展開していますが、外装・内装の豪奢さではこの長者町店が群を抜いています。
店内は中国現地から取り寄せたという装飾品が多数飾られ、異国情緒にあふれ華々しいイメージ。
気軽に利用できるテーブル席のほか掘りごたつの席も用意され、さまざまなシーンでの利用に対応できます。
2Fには16人がけの円卓が置かれた個室も完備。こちらはVIPの会合などにも利用されるといいます。
龍美はもともと、覚王山にあった中華料理店『真弓苑(まゆみえん)』で働いていた先代が独立して1999年に創業したのが始まり。
名古屋ならではの町中華を文化として広めていくことに注力しましたが、中でも独自のセットメニューで、喫茶店のモーニングのようなお得感を打ち出すことを意識したそう。
実はこのお得感あふれるセットメニューにこそ、名古屋中華の真髄があるのです。
ここからは、ディナータイムにオーダー可能な3つのセットメニューを紹介していきましょう。
台湾ラーメンと味わいたい「炒飯セット」
まずは『炒飯セット』(980円+税)。
炒飯とラーメンが同時に楽しめる「半チャン」「半ラー」というセットは全国的によくありますが、こちらは炒飯/ラーメンともにほぼ一人前(※炒飯は若干少なめ)のボリュームで提供されるのが特徴的。
ラーメンは醤油・豚骨・味噌・台湾から選ぶことができますが、ここは名古屋中華の代名詞たるメニュー『台湾ラーメン』をチョイスしないわけにはいきません。
こちらの台湾ラーメンのスープは、他の人気店と比較するとややあっさりめ。
辛さも控えめで、その分ミンチ、ニラ、モヤシ、ネギの旨味がよく伝わります。
麺はつるっとしており、飲みのあとのシメに食べても入っていきやすい感じ。
本場の点心の味が楽しめる「点心セット」
つづいて『点心セット』(1,280円+税)は、天津飯or炒飯に点心(小籠包2個、焼売2個)、玉子スープと杏仁豆腐がついてくる、ボリュームも満点の定食的な感覚で楽しめるセットメニュー。
龍美では各店舗に専属の点心師を配置しており、手頃ながら本格的な点心を楽しむことが出来るんです。
小籠包は皮が厚めでもちもちの食感。それに対して焼売は皮は薄めながら粗挽き肉の食感とジューシーさを存分に味わえます。
18品から料理を選べる「生ビールセット」
そしてセットメニューの中でももっとも好評だというのが、こちらの『選べる生ビールセット』(1,080円+税)。
生ビール(中ジョッキ)1杯と料理2品のセットですが、
この料理を餃子、手羽先、唐揚げ、野菜炒め、ニラレバ炒め、イブクロ和えなどなんと18点もの中から好きなものをチョイスすることが可能なんです。
少人数なら少しずつつまめる晩酌に、大人数でいろいろなメニューをオーダーすれば立派なアラカルトが完成します。
さらにプラス380円でラーメンor炒飯を追加可能とあって超お得!ちょい呑みにもシメにもぴったりです。
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東京では現在西荻窪の1店舗のみの出店ですが、さらに店舗展開していく展望もあるそう。
名古屋スタイルの中華が東京都内で波及していく日も近いかもしれません。
そして改めて名古屋の人にもこのお得感をかみしめてほしいです。
※メニューや価格等の情報は2019年11月時点のものであり、変更となる場合があります。
MAP
場所 | 名古屋市中区錦2-12-30 |
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営業時間 | 11:00〜14:30/17:00〜翌1:00 |
定休日 | 土曜日、日曜日 |
公式サイト |