【レポート】『あいち航空ミュージアム』空と飛行機を楽しむ航空博物館の見どころを総まとめ!

観光 開店

豊山町の「県営名古屋空港」敷地内に2017年11月30日(木)にオープンした『あいち航空ミュージアム』。
国産初のジェット旅客機「MRJ」の開発/生産で今世界中から注目を浴びている名古屋空港エリアに誕生する、空と飛行機を十二分に堪能できるミュージアムです。

今回は、そのあいち航空ミュージアムの展示内容や見どころ、アクセスに至るまで徹底的にご紹介していきます!

● 目次

●1 「あいち航空ミュージアム」の概要
●2 愛知県ゆかりの機体が間近で見られる!実機展示ゾーン
●3 1/25スケールの精密な模型がずらり!「名機百選」
●4 屋上で滑走路にかぶりつき!「展望デッキ」
●5 体験&その他のコンテンツ
●6 あいち航空ミュージアムまでのアクセス

● 「あいち航空ミュージアム」の概要

「あいち航空ミュージアム」は、豊山町の「県営名古屋空港」敷地内に誕生した航空博物館。
ショッピングモール『エアポートウォーク名古屋』に隣接した場所に立地し、モール2Fとミュージアム2Fとが連絡橋で直結する形となっています。

空へのあこがれを呼び覚まし、飛ぶとは?を学べる、見てさわって感じて楽しめるコンテンツを展開。
また航空機産業の情報発信、航空機産業をベースとした産業観光の強化、次世代の航空機産業を担う人材育成の推進もコンセプトとして盛り込んでいます。

 

● 愛知県ゆかりの機体が間近で見られる!実機展示ゾーン

なんといっても一番の見どころは、実機の展示ゾーン。
愛知県で開発/生産された機体もしくは初飛行を行った機体6機を間近で観ることができるんです!

YS-11

日本が戦後初めて設計開発した双発ターボプロップエンジン方式の国産旅客機。
三菱重工小牧工場で最終組立された機体が182機製造、海外にも輸出されていました。
展示機は鳥取県の航空自衛隊美保基地から小牧基地まで今年5月にファイナルフライトを行ったものです。

八○式名市工フライヤー

「八○式名市工(はちまるしきめいしこう)フライヤー」は、名古屋市立工業高校の生徒たちが作り上げた自作の飛行機。
2017年1月28日に、高校生が作り上げたエンジン式飛行機として日本で初めて約5秒間、距離70mの飛行に成功しました。

MU-2

三菱重工が製造した双発のプロペラ機。8人〜14人収容の小型機で、軍民両用のビジネス向け飛行機としては日本で初めて開発された機体。

MU-300

三菱重工が「MU-2」の後継機として開発、1978年に初飛行させた双発のビジネスジェット機。
時代を感じるレトロモダンな雰囲気の機内も見ものです。

MH2000

三菱重工業が開発した日本初の純国産ヘリコプター。”21世紀にはばたくヘリコプター”の意味を込めて2000の数字が冠されています。
ヘリコプターの飛行のしくみをわかりやすくするため、実機と解体機の2機が並んで展示されています。

零戦艦上戦闘機

三菱重工が手掛けた、第二次世界大戦における日本海軍の艦上戦闘機。
当時の日本の技術の粋を結集した象徴的な機体であるとともに、悲惨な戦争の教訓を語り継ぎ平和への思いを新たにする願いを込めて展示されるものです。

機体は1983年にミクロネシア諸島・ヤップ島で発見された残骸を復元した「五二型甲」。近い将来三菱重工業大江工場に移設されることが決定しているため、この場所での展示はある程度の期間限定となります。

 

● 1/25スケールの精密な模型がずらり!「名機百選」

2Fエントランスを入り最初にお出迎えしてくれるのが『名機百選』のゾーン。
世界と日本の航空史に名を残した名機100機の模型がずらりと並びます。

模型はすべて25分の1スケールで揃えられているため、機体の規模感もわかりやすくなっています。
2004年に閉館した「名古屋空港 航空宇宙館」で展示されていたものと同じものなので、知っている方には久しぶりの再会になりますね。

模型は非常に精密で、コクピット内の計器や客室の細かな部分に至るまで緻密に再現されています。
すべての模型を細かく観察していると、あっという間に時間が経ってしまいそう。

 

● 屋上で滑走路にかぶりつき!「展望デッキ」

屋上階は「展望デッキ」になっており、晴れの日は開放的な青空の下で名古屋空港の滑走路を眺めることができます。
ハンモックも設置されているので、寝そべりながら飛行機を観ることもできちゃいますよ。

滑走路までの距離は300mと非常に近い距離となっており、民間および自衛隊の飛行機をはじめ、警察のヘリコプターなどの離発着も観ることができます。
飛行機ファンのかぶりつきスポットとして定番となるかもしれませんね!

 

● 体験&その他のコンテンツ

「職業体験」コーナーは、パイロットがどのような仕事をしているのか?操縦はどうやるのか?を知るために、ブリーフィングから実機での飛行前点検、シミュレーターでの離陸・巡航・着陸までを体験できる、小学3〜4年生以上を対象としたコンテンツ。
その他には整備士体験も準備が進められています。

体験コーナーは受付での予約が必要となります。人気のため早い時間に来て予約を行っておくとよいでしょう。

2Fには窓辺で滑走路を眺められるカフェも設置。
サンドイッチなどのフードや、コーヒー・紅茶・ソーダなどのドリンクを販売。中でも注目はここでしか飲むことができない「そらラテ」。
甘いミルクとプチプチ食感のチアシード入りのフォトジェニックなラテになっていますよ。

その他にも飛行機の歴史を学べる3Dシアター『オリエンテーションシアター』、愛知の空の遊覧飛行をシミュレーションする『フライングボックス』、飛行機はどうやって飛ぶの?など飛ぶ仕組みを学ぶ子供向け教室『サイエンスラボ』など、見どころ満載の本格的ミュージアムになっています。

 

● あいち航空ミュージアムまでのアクセス

あいち航空ミュージアムへの公共交通機関でのアクセスは、バスが便利。

あおい交通のバスでは名古屋駅(ミッドランドスクエア前)もしくは栄からそれぞれ約20分で到着。
名鉄バスでも名古屋駅(名鉄バスセンター)から約40分、栄からは約20分で行くことができます。
詳しくは下記公式サイトを確認ください。

あおい交通株式会社
名鉄バス

また、車で行かれる方は、県営名古屋空港の立体駐車場をご利用ください。

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飛行機が好きな方もそうでない方も、大人も子供も一緒になって楽しめる魅力いっぱいのミュージアム。ワクワク・ドキドキの体験を是非みなさんも味わってみてくださいね!!

 

MAP

場所 西春日井郡豊山町大字豊場 県営名古屋空港内
オープン日 2017年11月30日(木)
開館時間 10:00〜19:00(最終入場18:30)
 休館日 火曜日(祝日、または振替休日の場合は翌日)
料金 一般:1,000円 高校・大学生:800円 小・中学生:500円 未就学児無料
(20名以上の団体割引あり)
公式サイト あいち航空ミュージアム