釣り人が増えた。ここ3年ほどだが、レジャーとして釣りが注目を集めている。釣りは結構手軽なアウトドアレジャーだ。釣れても釣れなくても仲間内や家族でのんびりと楽しめるお手軽さが評判を呼んでいるのだろう。普段筆者がよく遊ばせてもらっている入鹿池では釣り竿を携えた家族連れをよく見かける。
一昔前に比べてルアー釣りを楽しむ人口が増えた、と思う。ルアーとは偽物の餌なのだが、投げて、巻いてまた投げての繰り返しはある意味瞑想に近い。それで魚がつれたらもっといい。ルアーにはいろいろな種類がある、その種類が収集欲を掻き立てるし、中には逸品ともいえる芸術品もある。値段もお手頃なアイテムから結構いいお値段のルアーもあったりと見ているだけでも楽しい時間を過ごせる。ひところ、ビンテージの何かが流行ったがルアーの世界にもビンテージアイテムは数多く存在する。
今回紹介するイベントは「釣り」にまつわるつり人が起こしたフリーマーケットだ。コロナ禍で開催を2年控えていたが、2022年に場所を変えて再開する。
アングラーズマーケットはつり人による釣具の祭典だ
アングラーズマーケットとはつりが好きなつり人やアウトドア愛好家が集まった釣りとアウトドアに特化したフリーマーケット形式のイベントだ。
”どこにでもいる普通の釣り人である僕らが、釣りの楽しさをより多くの人と共有したい”、これがアングラーズマーケットの想いだ。普通のつり人同士の交流を目的にしたこのイベントはコロナ禍という困難を超えて2022年に復活しようとしている。
アングラーズマーケットの楽しいところは会場規模にあらず、人との交流を楽しみたい、大きな釣具店では出会えないようなルアーデザイナー、クリエイターの出会いが楽しい。眼を見張るほどの美しさを持ったルアーもあれば、ただ至高の一匹と出会うためだけに作られたルアー、デザイナーの渾身の逸品、すでに廃盤になってしまったビンテージなど、数えたらキリがない。
釣具のデザイナー、クリエイターと直にお会いして話が聞けるのもこのイベントの楽しみ方の一つだ。今でこそYou TubeやTwitterなどのSNSで活躍し、憧れにも等しい釣り人が道具と同じ趣味を携えて待っている。筆者はビンテージ好きのつり人なのでオールドタックルのブースを覗いてみたいと思う。
釣り道具とは大人のおもちゃ箱みたいなもんだ。釣ることを目的にしない道具収集を趣味にしている人も大勢いる。が、残念なことにオールドやビンテージといった趣味を持つ釣り人が減ってしまった。釣ることを目的にした釣り人が増えたのだから仕方ないのだが、美的感覚を持ってルアーや-ロッド、リールを眺めると機能美という視点にたどり着く。オールドやビンテージといった釣具には無駄のない機能美が備わっている(非常に偏見だが)。
釣具ばかりではなくアウトドアのアイテムも揃う。カヌーやテントなどの出店もあるようだ。ここ数年でアウトドアブームが再燃、ひとりキャンプや低山の登山なども若い世代から注目を集めている。過去の写真からも様子が伺えるように「おもちゃ箱のようなフリーマーケット」と表現するほうが最適解だ。アウトドアブームに乗るもよし、趣味をより探究するもよし、楽しみ方はあなた次第だ。
5月21日、22日は愛知スカイエキスポへ!
今回のアングラーズマーケットは場所を2019年まで開催していた吹上ホールから愛知スカイエキスポへ変更となる。愛知スカイエキスポは常滑市にある中部国際空港直結の国際展示場で、日本唯一の常設保税展示場だ。
日本最大級の展示場を有していて、輸入車の展示会や国際的な展示会も開催される。完成は2019年でコロナ禍により展示会が控えめになっていたが2022年から多くの展示会、品評会が開催されている。
アングラーズマーケットは名古屋市内の吹上ホールからここへ開催場所を移動した。つまり広い展示会会場で多くの出店者さんと出会えるのだから今から楽しみで仕方ない。横浜や大阪で毎年開催されていた国際釣具展示会とはまた違ったつり人によるフリーマーケットなのだから和気あいあいとした雰囲気でたのしめるのではないだろうか?
同日にはアウトドアイベントのFIELD STYL SEESIDE MARKETも開催される。こちらのイベントはアウトドアや野外アクティビティーなどのグッズ、企業展示が行われる。最近進化が目覚ましいテントなどキャンプ用品、キャンピングカーの展示会もある。海沿いの国際展示場ならではで、ペットの同伴も可能とのこと。アングラーズマーケットはFIELD STYL SEESIDE MARKETと共同開催なので、こちらも覗きに行ってみたい。
愛知県国際展示場のホームページを覗くと、ほかにも様々なイベントが開催されている。ぜひ覗いてみてほしい。
ルアー釣り、始めてみませんか?
アングラーズマーケットは肩肘張らない気楽なフリーマーケットだ。会場が移転したことにより、広大な会場内には100を超える出店者さんが来るとのことだ。企業ブースも釣り関連の出版社を始め数社の出店もあると。「企業ブースは数は少ないが濃い出店者が集まりました、期待してください!」と主催者は言う。
つり人が作り上げたイベントは珍しく、同じ趣味の者同士、2日間楽しめる。2015年から毎年5月頃に定期開催していたアングラーズマーケットが少し規模を広げての復活だ。ビンテージを追いかけるもよし、つり人同士の交流を楽しむのもよし、お気に入りのクリエイターさんとお話するもよし、とにかく楽しい2日間になりそうだ……。
MAP
イベント概要
場所 | AICHI SKY EXPO(愛知県国際展示場)
愛知県常滑市セントレア5丁目10番1号 |
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期間 | 2022年5月21日、22日 |
料金 | 前売り券→おとな1,000円 こども500円
当日券→おとな1,500円 こども500円 幼児無料 チケットはチケットぴあなどで購入可 |
公式サイト | https://anglersmarket.jp/ |