巨大ロボットの展覧会「日本の巨大ロボット群像」金山南ビル美術館棟(旧:名古屋ボストン美術館)で2月15日から3月24日まで開催。

イベント

巨大ロボットとは何か、を問いかける展覧会「日本の巨大ロボット群像」が、中区・金山駅前の金山南ビル美術館棟(旧:名古屋ボストン美術館)で2025年2月15日(土)から3月24日(月)まで開催されます。

各地で話題のロボット展覧会が名古屋上陸

加藤直之・宮武一貴<宇宙の戦士>(1977年)©スタジオぬえ

架空のロボットが登場するアニメーション(ロボットアニメ)は、いまや日本の大衆文化の一角を占めています。
『鉄人28号(1963年)』をロボットアニメの嚆矢として、その後『マジンガーZ(1972年)』の大ヒット、そしてロボットアニメの流れに新風を吹き込んだ『機動戦士ガンダム(1979年)』の影響下、現在に至るまで多数のロボットアニメが制作され、魅力的なロボットがデザインされてきました。他の国のアニメーションには見られない、独自の進化と広がりを見せてきたそのデザインの変遷には、空想上の荒唐無稽なロボットという存在に映像的な「リアリティ」を与えるためのデザイン上、設定上の創意工夫が凝らされ、ファンを魅了してきました。

さまざまな展示を通して『鉄人28号』から近年のロボットアニメにおけるロボットのデザインと映像表現の歴史を、それらの「リアリティ」形成において重要な役割を果たした設定上の「メカニズム」と「大きさ」を軸に検証していきます。

巨大ロボットの「メカニズム」に注目!

『超電磁ロボ コン・バトラーV』 壁面構成

「搭乗」「合体」「変形」は巨大ロボットアニメの、いわば「お約束」。

玩具展開を前提としたデザインには工夫が凝らされています。
ですが、そのデザインに隠された「メカニズム」には、それなりの合理性があります。

そうしたメカニズムの魅力を、デザイン画やアニメ劇中の場面などから制作した造形物によって表現します。

ロボットの「大きさ」を体感!

実物大ガンダム

巨大ロボットの「大きさ」は、劇中にていかに表現されてきたか?
1980年代になると、巨大なロボットは実用機械レベルに小さくなり、同時にその表現はリアリティを増します。

現実にありそうなそうしたロボットたちの一部分(あるいは全部)を、劇中で設定されたとおりの大きさに引き延ばしたらどう見えるか?アニメの登場人物になった気分で鑑賞してください。

メカの内部にも注目!

永野護による設定資料等も展示

架空のロボットが、あたかも本当に存在するかのように、「内部透視図」が描かれてきました。

装甲の裏側、そして隙間にのぞくメカは、架空メカの「実体化」への欲望なのか、制作者のフェティシズムか?現在ではプラモデルや玩具でも当たり前のように再現されることが多くなったロボットの「内部」に注目します。

宮武一貴さんによる圧巻の巨大絵画を展示!

宮武一貴 巨大ロボットを巨大に描く─1970年代編─

メカニックデザイナー・宮武一貴氏(スタジオぬえ)が、巨大ロボットをテーマとした描きおろしの巨大絵画を本展のために制作。

展示ホールならではのスケールで、宮武氏の描くロボットワールドを堪能してみてください。

また、宮武氏が所属する「スタジオぬえ」の仕事も特別展示にて紹介します。

※会場内は一部作品を除いて撮影可能(フラッシュ・動画撮影はNG)

名古屋だけの特別展示も!

愛知県は巨大ロボットにとって、馴染みの深い土地です。
特にメ~テレ(名古屋テレビ放送)では、土曜夕方5時30分枠でロボットアニメを放送していたことは広くファンの方々に知られています。

その繋がりで、メ~テレが放送した巨大ロボットアニメ作品の歴史を振り返る特別展示を用意。
「無敵超人ザンボット3」から始まり、その後のロボットアニメに大きな影響を与えた「機動戦士ガンダム」を経て、1990年代の「勇者シリーズ」に至るまで、巨大ロボットが登場する20作品を紹介します。

会場では、メ~テレキャラクターの「ウルフィ」と「勇者シリーズ」のコラボグッズを限定販売する予定。

音声ガイド、グッズも要注目!

本展音声ガイドのナレーションは銀河万丈さん、水樹奈々さんが担当。

※音声ガイド利用料金として別途700円(税込)が必要

銀河万丈さん(声優・ナレーター)
TV番組のナレーション、洋画の吹き替えで幅広く活躍。ロボットアニメでは、『機動戦士ガンダム』(ギレン・ザビ役)、『戦闘メカザブングル』(ティンプ役)、『装甲騎兵ボトムズ』(ジャン・ポール・ロッチナ役)に出演。
水樹奈々さん(声優・歌手)
『NARUTO-ナルト-』シリーズ(日向ヒナタ役)、『ONE PIECE』(小紫役)をはじめ、アニメ、吹き替えなど多数の作品の声を担当。歌手としてもライブを精力的に行い、ラジオパーソナリティ、ナレーター等多岐に渡り活躍。

展示品や関連作品を網羅した図録や、オリジナルグッズ等、魅力的なグッズを用意。
さらに、愛知会場限定スタジオぬえの機動歩兵とコラボしたオリジナルTシャツ付きチケットを数量限定発売します。

グッズのラインナップなど詳細は公式サイト・グッズページよりご確認ください。

チケット情報

©AIC©AICライツ©スタジオぬえ©創通・サンライズ©永井豪/ダイナミック企画©東映©光プロダクション/敷島重工©光プロ/ショウゲート©1982 BIGWEST

入場券はチケットぴあなどの各プレイガイド、栄プレチケ92にて販売中。

当日券は会場窓口でも販売しますが、購入までに時間がかかる場合があります。

●当日券
一般:2,000円
高校生以上の学生:1,500円
小学生、中学生:600円
●前売券(2025年2月14日23:59まで※予定枚数が完売次第終了)
一般:1,800円
高校生以上の学生:1,400円
小学生、中学生:500円
●限定Tシャツ付きチケット(チケットぴあのみ※予定枚数が完売次第終了)
5,500円
※記事中は税込表記

ミッドランドスクエアシネマでは特別な映像祭を開催

「日本の巨大ロボット群像」愛知会場の開催にあわせて、ミッドランドスクエアシネマで3日限定の特別上映を実施。

展示で紹介されている作品や、それに関連した映像を上映。
解説者として本展の監修者を招き、見どころを紹介しながら映像作品を楽しむことができます。

当時はブラウン管でしか見ることができなかった作品も、映画館の大スクリーンで見ることができる貴重な機会。

チケット情報、上映概要、スケジュールは以下のとおり。

●観賞料
一般:3,500円
リクライニング席(最前列):3,500円
プレミアムシート:4,300円
チケットぴあにて発売中
※売り切れとなる場合があります

©ダイナミック企画・東映アニメーション

●2月15日(土)15:00~2時間予定
<テレビでは見れなかった!監修者と見る映画版マジンガー>
映画『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』(24分)
映画「マジンガーZ対暗黒大将軍」(43分)
解説:山口洋三(オフィスゴンチャロフ)、五十嵐浩司(タルカス)

©創通・サンライズ

●3月2日(日)15:00~2時間30分予定
<名古屋でロボットTVアニメを見るなら、この回!>
『無敵超人ザンボット3』
『機動戦士ガンダム』
『重戦機エルガイム』
※上映話は当日会場で発表。
解説:山口洋三(オフィスゴンチャロフ)

原作:モンキー・パンチ ©TMS

●3月9日(日)15:00~2時間予定
<展示のあとに見るならこの作品!監修者と見るロボットTVアニメ>
『ルパン三世 PART2』第155話「さらば愛しきルパンよ」
※その他作品は後日発表。
解説:五十嵐浩司(タルカス)
※記事中の画像は過去開催時のもの、もしくはイメージです

MAP

場所 愛知県名古屋市中区金山町1-1-1

金山南ビル内

期間 2025年2月15日(土)〜3月24日(月)

10:00~18:00(最終入場は17:30)

会期中無休

料金 ●当日券

一般:2,000円

高校生以上の学生:1,500円

小学生、中学生:600円

●前売券(予定枚数が完売次第終了)

一般:1,800円

高校生以上の学生:1,400円

小学生、中学生:500円

●限定Tシャツ付きチケット(予定枚数が完売次第終了)

5,500円

※記事中は税込表記

公式サイト 日本の巨大ロボット群像

メ~テレ特設ページ