ハリウッド女優からモナコ王妃への華麗なる転身を遂げた世紀のシンデレラ・”グレース・ケリー“の、美しさと女性としての強さを紐解いていく展覧会『グレース・ケリー展』が、名古屋駅前のジェイアール名古屋タカシマヤ10F・特設会場にて、2017年4月12日(水)〜4月25日(火)まで開催されます。
グレース・ケリーの生涯
1929年アメリカ・フィラデルフィア生まれのグレースは、元々は舞台女優を目指していましたが、ハリウッド映画への出演をきっかけに映画女優としての才能が開花、アルフレッド・ヒッチコック監督の名作映画にも立て続けに出演し、瞬く間にスターダムを駆け上がっていきます。
同時代に活躍したオードリー・ヘップバーンがファニー・フェイスでもてはやされていたのとは対照的に、グレース・ケリーの個性はその完璧なまでに整った容姿と、そこから醸される知性と洗練感。
現代に至るまで使用される『クールビューティー』という言葉は、彼女の存在あってこそ生まれたと言っても過言ではありません。
1955年には、『喝采』で栄誉あるアカデミー賞主演女優賞を獲得。
しかし彼女はヨーロッパの小国モナコの王子・レニエ3世と恋に落ち、一年後の1956年に女優としてのキャリアにピリオド。王妃となるため海を渡りました。
モナコ大聖堂で行われた結婚式は生中継され、3,000万人以上もの人々がその様子を見守りました。
まるで絵に描いたような現代のおとぎ話。
世界中の女性がその人生を羨みましたが、1982年、自動車事故で52歳という若さでこの世を去ります。
しかしながらその美貌と寛大な人柄、優美さは、今に至るまで人々の心に焼き付いているのです。
「ケリーバッグ」と「世紀のウェディングドレス」
展覧会では、ファッション・アイコンでもあった彼女を彩った、珠玉のファッションアイテムコレクションの数々を展示。
見どころの一つは、彼女が懐妊中に腹部を隠すように持っていたという逸話で有名な、エルメスの「ケリーバッグ」。世界に3つしかないという彼女の顔がプリントされた特別な品です。
さらに王妃としての第二の人生を歩む決意をした彼女が纏ったウェディングドレスは、モナコ宮殿により当時のものを忠実に再現した複製品が展示。
繊細すぎるアンティークレースに、何百個ものパールをふんだんにあしらった、まさに「世紀のウェディング」にふさわしい華やぎを見せます。
さらに彼女が愛用していたディオールやシャネルのスーツ/コート、イヴ・サンローランやジバンシィ、マダム・グレのドレスといった展示品の数々は、当時の流行を取り入れるとともに公妃としての華と気品に満ち溢れたアイテムばかり。
ファッション好きであれば目を見張るラインナップに違いありません。
他にも彼女の貴重なポートレイトや映像の展示もあり、グレース・ケリーファンも必見の内容です。
その華やかすぎる人生の裏には、内に秘めた数々の苦悩・葛藤があったと言われています。それでも気丈に、優美に振る舞い、自らの運命と真摯に向き合い続けた彼女の姿からは、強い女性の生き方を学ぶことでしょう。
日本・モナコの友好10周年という記念すべき年に、モナコ宮殿の全面協力によって開催される、贅沢なコレクションが観られる絶好の機会。是非ともお出かけください。
MAP
場所 | 名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋タカシマヤ 10F特設会場 |
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期間 | 2017年4月12日(水)〜4月25日(火) 10:00〜20:00 ※入場は閉場30分前まで ※最終日は17:00まで(最終入場16:30) |
料金 | 一般:800円 大学・高校生:600円 中学生以下無料 ※税込価格 |
公式サイト | グレース・ケリー展|ジェイアール名古屋タカシマヤ |