名古屋のパンの名店を語る上で避けては通れない存在が、千種区・今池にある『中屋パン』。
なんと創業80年を超える超老舗ベーカリー。
昭和の味を今に伝える名店の魅力や、昔も今も売れ続けている超人気メニューをご紹介します。
レトロな外観と懐かしの味が魅力の超老舗ベーカリー
「中屋パン」は今池交差点の少し南側、「ドン・キホーテ」の向かいの角っこにあります。
創業は昭和11年(1936年)で、日本ではプロ野球が開始された年。
2016年で創業80周年になります。
皆さんの親御さんや、もしかするとおじいちゃんやおばあちゃんよりも年上かもしれませんね。
小さなお店ですが、店内にはバラエティに富んださまざまなメニューが。
そのどれもが昔から変わらない懐かしさを感じさせてくれるパンばかり。
1個100円台〜200円台程度のパンが多く、リーズナブルなところも嬉しい限りですね。
超人気看板メニュー
中屋パンの中でも一際人気の看板メニューが『あんドーナツ』です。
「何処にもあるが何処より美味しい!」というキャッチコピーは一見不可解ですが、食べてみればその意味はわかります。
このあんドーナツ、テレビなどのメディアにおいてもこれまで頻繁に紹介されており、
一日に800個売れる(!)という超絶な人気ぶり。人気すぎておひとりさま10個までの購入制限もあります。
一見何の変哲もないあんドーナツですが、ただ一点だけわかるのは、
揚げパン×ふんだんにまぶされた砂糖という、カロリーを配慮している気配は一切なさそうな取り合わせ!!
そこは昭和の味ということで、目を瞑るしかありません!
中には北海道産のこしあんがぎっしり。
食べたときに唇や舌に砂糖のざらざらがくっついてくるのも懐かしい感じです。
ちょっぴりシナモンの風味が入っているのもポイント。
ですがこのあんドーナツの最大の特徴は、中の生地に独特のしっとりとした粘り気が感じられるところ。
その秘密は、生地に水飴を含んでいるほか、米と麹で出来た「酒種(さかだね)」と呼ばれる酵母で発酵させた独特の製法にあるんです。
特に揚げたてのものはほわ〜んとした焼き芋のようなホクホク感と香ばしさが感じられ、
もはやあんドーナツを超えた別の食べ物のようにも感じさせてくれます。
1日に何度も焼いているので、焼き立てに出逢えるチャンスは結構多いかと思いますよ。
その他のおすすめパン
あんドーナツばかりが取り沙汰されることが多いですが、他にもおすすめのパンがあります。
まずは『シナモンロール』。
とにかくサイズがデカい!!
こんなにデカいシナモンロールは他で見たことがありません。直径約10cmぐらいあります。
真っ白なアイシングがたっぷりで、手がべとついてしましますがそこはご愛嬌。
中にはシナモンのペーストがたっぷり入っていて、香りも大変香ばしいです。
こちらは『名古屋あんパン』。
あんドーナツとはまた違った魅力が楽しめる、あんことホイップがたっぷり入ったあんパン。
見てくださいこのボリューム!!大きな口で頬張れば一瞬でお口の中が”あんこの国“へ突入!!!
名古屋の魅力がぎゅぎゅぎゅっと凝縮されたパンといっても過言ではありません。
そして、あまり目立たないのですがおすすめなのが、
ミカンとパイナップルを挟んだ『フルーツサンド』と、小倉あんを挟んだ『ペアーサンド』。
なんといってもこのサンドのポイントは、たっぷりと挟まれたバタークリーム。
最近ではパンやケーキでもほとんどが生クリームが使われており、滅多に見なくなりましたね。
そのお味ははっきりいって超甘々。
口に合わないという人も多いかもしれませんが、いいんです、昭和の味ですからっ!!!
横からはみ出るのを常に注意しながら食べなければいけないぐらいの量が入っているので、バタークリームを存分に楽しみたい方は是非。
MAP
場所 | 名古屋市千種区今池1-9-16 |
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期間 | 営業時間:9:30〜19:00 定休日:土曜日/日曜日/祝日 (3連休の場合,祝日の金・土曜は営業) ※正月/お盆休みあり |
公式サイト | なし |