世界的デザイナー、ポール・スミスの哲学と彼のブランドの歴史を紐解く展覧会が、松坂屋美術館にて開催されています。QRコードによる音声解説付きの館内は撮影自由。スマホ片手に、彼のインスピレーションの秘密に触れてみるのはいかがでしょうか。
ポール・スミスの始まりと変わらないモットー
ポールと後に彼の妻となるポーリーンによって、ノッティンガムの小さなショップからスタートしたポール・スミス。彼らの一号店や初期のデザイン画といった開業当初の様子は、人間味あふれるブランドであり続けるというモットーが当時から明確に存在していた事を示します。
世界的企業となった現代でもそのモットーは変わりません。一つ一つ異なる世界中のショップのテーマを紹介する展示からは、ポール・スミスの人間臭さと、それを実現する鋭い観察眼、その街の雰囲気と独自のスタイルを見事に調和させるセンスの良さが感じられるでしょう。
インスピレーションの源流に迫る
「アイデアはどこからでも湧いてきます」と語るポールの周囲は、様々なモノで溢れています。会場で一際目を引く、壁一面に掛けられた絵画や写真の数々。「私の頭の中そのもの」と称す、世界中のあらゆるモノで溢れたオフィス。ポールはそれらを丁寧に観察したり自由に組み合わせたりすることで、新しいインスピレーションを得るのです。
また、ポール自らも写真を「視覚的日記」ととらえ、あらゆる場所で毎日写真を撮っています。彼が撮影した映像の記憶の一部はやがて洋服のデザインのアイデアと生まれ変わります。展覧会の様子を撮影し、写真として残すことでポールになった気分を味わうのも良いかもしれません。
コラボレーションという挑戦
初期のコラボレーション作品の一つ、ローバー社(当時)の自動車「ミニ」を始め、ポール・スミスは数多くのコラボレーション商品を手掛けてきました。洋服のデザインと同じく、本来のデザインを尊重しつつも、現代的感覚を取り入れることにより変貌したコレクションの数々は、知性を纏いつつもどこか茶目っ気があり、毎日使っても飽きないアート作品とも言えるでしょう。
ポール・スミス×自分
会場でポール・スミスの世界観をバックに写真撮影ができるので、来場の記念に素敵な写真を撮影し、SNSのアイコンにしてみてはいかがでしょうか。
MAP
場所 | 松坂屋美術館(名古屋市中区) |
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期間 | 2016/9/11(日) ~ 2016/10/16(日)
午前10時~午後7時30分(入場は閉館の30分前まで) |
料金 | 公式サイトを参照 |
公式サイト | http://paulsmith2016.jp/ |