【中村区・大門】日本茶の味わいと空間へのこだわりをカタチにした甘味処『Shizuku』

人と人が日本茶を通じて繋がる空間がそこにはありました

コンクリートの壁に金色の千鳥と氷の文字の看板、その間で風にゆらゆらと揺れる雫のシルエットが入った藍色の麻の暖簾。和のモチーフをシンプルに表現し商店街の中でも一際目立つ店構えは思わずカメラを構えてしまいたくなります。

暖簾をくぐり引き戸を開けると目に飛び込むのはヒノキの大きなテーブルが１つ。小さなテーブルをいくつも置くのではなく、大きなテーブルを置いたのはお客さん達同士で会話が始まるような空間にしたい、みんなでワイワイと楽しむワークショップも開催したい。そうしてお店を訪れる人同士が繋がるお店にしていきたいという店主の思いから。

日本茶の風味をそのままに。誕生したメニューはかき氷。

お店のメニューは日本茶に特化。今は日本茶を楽しむために茶葉を石臼で挽いた抹茶を用いて様々な加工食品が誕生しておりますが抹茶の風味や色は熱を加える事でどうしても減ってしまうそうです。日本茶の風味を損なう事無くそのままの状態で楽しめるメニューを提供したい。そこで辿り着いたのは一切熱を加える事がないかき氷。そのままの状態を味わうからこそ通常製菓用として使用する抹茶よりもさらに上質で毎日挽きたての宇治抹茶を使用。上質な抹茶の味わいに訪れた人は「お友達にも是非紹介したい！」とブログやSNSで発信。人が人を呼び夏は仕込んだ材料が底をつき早めに閉店する日も出るほど話題となりました。

冬季営業のための準備期間を経て新メニューで11月に再開

9月いっぱいでかき氷中心の夏季営業が終了、冬季メニューに向け1ヶ月の準備期間を経て11月に冬季営業が開始しました。今回編集部がいただいたのは冬季メニューの１つ『きな粉とあずきのやわらか豆腐』。聞き覚えのないメニューかもしれませんがこれは自家炊き北海道産あずきと香ばしいきな粉がかかった豆腐のスイーツ。豆腐は同じ中村区の“とうふ”と“さをり”のカフェ『ひょうたんカフェ』でこのメニューのために特注した豆腐を使用。このやわらか豆腐にたどり着くために何度も試食を重ねてきたのだとか。ここに香りが飛んでしまうため作り置きが出来ない特製のほうじ茶みつをかけて食べます。このほうじ茶みつが三つの食材と絡み、口に入れた直後はまず食材の味わいが広がる。次にほうじ茶の風味へと変化し、嫌味な苦味が残る事無くすーっと消えていきました。

冬季メニューは他にもあり自家製あんみつは自家炊き北海道あずきやとうふ白玉の他に山岡寒天、期間限定で変わる食材が入り今（11月5日取材）は恵那産の栗の渋皮煮を入れているそう。これにご希望で抹茶みつ、ほうじ茶みつ、白みつからお好みのみつを選びかけて食べるそうです。

さらに寒くなるシーズンになってきたらとうふ白玉入り自家製ぜんざい、ご希望によってしょうがを入れる事も出来る甘酒といった身体の中から温まるメニューもあります。またお抹茶と季節の小菓子のセットや煎茶と豆菓子のセットもありますのでお茶として楽しみたい方にもオススメです。

夏に大盛況だったかき氷、「冬でも食べたい！」という方に朗報！

「冬でも話題のかき氷が食べたかった！」という方に朗報です！上質の宇治抹茶を使用した3種類の抹茶氷（濃茶氷、上薄茶氷、薄茶氷）、ほうじ茶、和紅茶、甘酒ジンジャーといった店主こだわりのかき氷は冬も金曜日・土曜日・祝日限定で味わう事が出来ます。さらに冬季に入って新フレーバーの黒豆きな粉ミルク氷が登場しましたので一度夏に訪れた事があるという方も是非どうぞ。

お茶の魅力をご自宅でも味わうことが出来ます

ここまでお茶の魅力を経験し、ご自宅でもお茶にこだわりたいと思う方は是非お隣の『芳茗園』へ。タイミングが良ければ挽きたての抹茶や焙煎中のほうじ茶の香りを味わいながらのお買い物も出来ます。店内所狭しと並べられているのは全国のお茶の産地から取り寄せた茶葉、急須や茶器などの道具、お茶を使った茶菓子など。Shizukuで味わえる抹茶も購入可能です。

皆さんも中村区大門の『Shizuku』で店主こだわりの日本茶の魅力を楽しんでみませんか？

※配信日となる本日は日曜日ですが、日曜日・月曜日は定休日となりますのでお気をつけ下さい