住宅街の閉ざされたシャッターが新たな集いの空間を開く。西区『コーヒーと菓子 awai＠UNEVEN HUB STORE』

大きな寝具店が小規模ショッピングモールへ展開

名古屋市西区の庄内通駅から南東へ少し道を入ったところにあるのがスタンプ印で有名な「シヤチハタ株式会社」の本社と多くの住宅が立ち並ぶ天塚町（あまづかちょう）。

その天塚町の中心部にある交差点には以前大きな寝具店がありました。閉店してから数年、閉ざされ続けたシャッターが「想像を超える、人とモノのハブ体験」をテーマにしたスペース「UNEVEN HUB STORE」へと形を変えオープン。

230坪の広々としたワンフロアを周回可能な放射状レイアウトで構成。小規模ショッピングモールのような発信拠点という目的を持つこの空間には同じ名称を冠するファッションのセレクトショップ「UNEVEN HUB STORE」を中心にし、取り囲むようにデザインと生活雑貨「Dhal Homes」、Swimsuit Departmentが展開するアンティークオブジェクトショップ「BATHHOUSE nagoya」、大小二つのイベントスペースとレンタルキッチン、そして今回紹介する『コーヒーと菓子 awai』が展開されます。

そっと佇む心地よい空間が穏やかな気持ちにさせてくれる

『コーヒーと菓子 awai』はスペース入口から右手すぐ。スペース入口とは別に店舗直通の入口も建物外右手に用意されています。また店舗角にある窓からドリンクのテイクアウトもグランドオープンから落ち着いたら行っていくとの事。

店内に入ると白を基調とした空間に木目のテーブルやカウンターなどが目を引く。また、沢山の窓から入る自然光と照明の明かりでブレンドされた店内は天塚町の穏やかな町にピッタリなそっと佇む心地よい空間を作っています。

段差を１段上がったところにカウンターがあるのでコーヒーを淹れる様子だけでなく使っている道具一つ一つも見て楽しむ事が出来ます。カウンター向かって右端には自家製の焼菓子を販売するショーケースと注文口があるのでそちらでまずはオーダー。

カウンター席で穏やかなご夫婦との会話もまた嬉しい

自家焙煎のコーヒーをご主人、自家製の焼菓子を奥さまが担当。他のスタッフの方も含めマスク越しでもしっかりと感じる事が出来る笑顔と穏やかでやさしい会話が印象的でした。

会話をしながら一つ一つこだわりを感じる道具に目を奪われてしまいながらもカウンター席で注文したコーヒーの出来上がりを待ちます。

今回注文したのはawaiオリジナルブレンド「まどろみブレンド（520円）」。オリジナルブレンドはこの深煎りの「まどろみブレンド」の他に完煎＋中深煎りの「こもれびブレンド（520円）」の2種類。

他にシングルオリジンのコーヒー（550円〜）やエスプレッソメニュー（300円〜）、東海市 オズ果樹農園のみかんジュース（550円／お子様は330円）などもラインアップ。

そしてコーヒーと一緒に「赤玉りんごのタルト（605円）」も注文しました。丁寧に薄くスライスされたりんごが幾重にも重なり生地の中にはラム酒につけたレーズンが入るアクセントが嬉しい一品。

りんごの果実味をしっかり感じ、程よいタルト生地の甘さを感じたところで「まどろみブレンド」の香ばしさ。この相性が良く手を止める事なく美味しくいただきました。

テイクアウトの紙カップにもこだわりを感じる

最後にオーガニックのオーツミルクを使ったラテをテイクアウトで注文。

手が熱くならないようにと凹凸がついたスリーブ不要の紙のカップは飲み口が広く香りも感じてもらえる仕様になっており、お店の道具に対するこだわりを感じました。コーヒー豆の香りをしっかりと感じつつ、最近注目度が高まるオーツミルクのまろやかさで口当たりもよくひと味違うラテを味わえました。

お店のメッセージにある「訪れる人それぞれに心地よい間〈あわい〉を感じてもらえましたら幸いです」。
この言葉どおりの心地よい空間を感じる事が出来る『コーヒーと菓子 awai』に是非皆さんも訪れてみて下さいね。

店内ショーケースの焼菓子やコーヒー豆だけの購入も出来ますよ。

営業時間は11時～19時まで、定休日は毎週水曜日と第2・第3木曜日になります。