映画興行会社「中日本興業株式会社」の運営する映画館。シンプルでコンパクトな2スクリーンを擁する。
名古屋駅前の「ピカデリー」の歴史を辿ると、1957年に「三井ビル北館」に最初の劇場がオープンしたのに始まり、スクリーンを4つにまで増築し『ピカデリー1〜4』に改称、さらに2003年に現在の場所に『ピカデリー5・6』という名称で新劇場をオープンさせた。
しかしながら2007年には『ミッドランドスクエアシネマ』がオープン、3年後の2010年には歴史ある「ピカデリー1〜4」は閉鎖。「ピカデリー5・6」は『ピカデリー』というシンプルな名称に改称された。
今回の閉館の理由は、「第二豊田ビル」の建て替えとして新たに開業する「シンフォニー豊田ビル」内に2016年7月15日(金)にオープンするシネマコンプレックス『ミッドランドスクエアシネマ2』との統廃合によるものだそう。
「ピカデリー」という名称はロンドンにある劇場が密集するエンターテイメントの街の名前から由来している。
シネコンの隆盛期に突入して久しく、街の小さな映画館が閉館することは決して珍しくなくなってしまったが、「ピカデリー」という華やかな印象のある名前が名古屋から消えてしまうことに一抹の口惜しさを感じるのは、私だけではないはずだ。
MAP
場所 | 名古屋市中村区名駅4-9-8 センチュリー豊田ビル2F |
---|---|
期間 | 2016年6月30日(木)をもって閉館 |
公式サイト | ピカデリー |