大須観音の天然たい焼きの名店『鯛福茶庵』が復活!

グルメ 開店

名古屋では希少な一匹ずつ焼き上げる「天然鯛焼き」の名店として愛されつつ、惜しくも昨年9月に閉店してしまった中区・大須観音近くの『鯛福茶庵 八代目澤屋』。その鯛福茶庵が約8ヶ月の空白を経て、2018年5月1日(火)に再び大須の地で再オープンを果たしました。

閉店から再オープンへの経緯や思いはどんなものだったのか? 新しい店舗での展望は? 名古屋情報通は在名メディアとしては唯一オープン前の単独取材に成功しましたので、気になるところを伺ってきました。

「八代目澤屋」の歴史、閉店と再開の経緯とは

※「鯛福茶庵」旧店舗(写真左端)と新店舗(写真右)

大須観音の東、大須商店街観音通りの入口に店舗を構える「鯛福茶庵(たいふくさあん)」。
そのルーツである『澤屋』は、江戸時代の天保年間に現在の愛知県海部郡蟹江町にある「龍照院」の境内で冠婚葬祭用の落雁(らくがん)や饅頭を作っていた和菓子屋から始まったとされています。

「鯛福茶庵」は2007年に開店しおよそ10年間営業。
なんといっても一番の売りは専用の鋳型を使い時間と手間をかけ作られる「一丁鯛焼き(天然鯛焼き)」。
週末にもなると店の前に長蛇の列が出来るほどの人気ぶり。大須観音への大晦日の参拝者の為に夜通し営業を毎年行うなど多くの人に親しまれ愛されてきましたが、建物の契約満了の為、2017年9月20日をもって閉店してしまいます。

株式会社澤屋代表取締役・飯田氏は「またいつか、大須でやりたいと思っていた」と語りますが、当初は一年もたたぬ内に再開する目論みはなかったとのこと。
しかし再開を急き立てた起爆剤となったのは、意外にも名古屋情報通の記事だったそう。

この記事を見た様々な方面の人々から飯田氏へ、閉店を惜しむ声と「また天然たい焼きを復活させてほしい」という要望が寄せられたといいます。
これをきっかけに、貴重な鋳型とそれを扱う職人技、そして一丁鯛焼きという存在を絶滅させてはいけないという思いに火が付き、新店舗のオープンに繋がったということです。

新店舗のメニューと今後の展望

新店舗になっても変わらず看板メニューは一丁焼きの「鯛焼き」。
天然鯛焼きは現代の多くの店で見られる器械焼きの鯛焼きとは違い、衣が薄くパリッとしてかつ中のあんがほんわりとしている食感が特徴。
皮もあんも原材料から手づくりで作られており保存料も一切使用していません。

天然鯛焼きは同じく澤屋が運営する高辻のシャンピアポートのお店でも販売されていますが、鯛福茶庵では焼き立てがより手軽に食べられるメリットがあります。

また鯛福茶庵は「お団子」も名物。
お団子は「みたらし」「きな粉」「黒ごまきな粉」「抹茶うぐいす」の4つの味から選ぶことができます。

<お団子メニュー>
・みたらし団子
・きな粉団子
・黒ごまきな粉団子
・抹茶うぐいす団子

他にも「クレミア」のソフトクリーム各種、ソフトドリンクも販売。

新店舗の場所は以前の店舗のすぐ向かい側。
オープン当初はテイクアウトのみの販売になりますが、店内の改装を進めゆくゆくは喫茶スペースも設けられるとのこと。
さらに新たなメニューの提供などの試みも予定しているそうで、期待は高まるばかり。
大須観音門前町の名物店としての歴史はまだまだ続いていきそうです。

 

※メニューや価格等の情報は2018年5月時点のものであり、変更となる場合があります。

 

MAP

場所 名古屋市中区大須2-18-2 1F
オープン日 2018年5月1日(火)
営業時間 11:00〜18:00
定休日 水曜日
公式サイト 鯛福茶庵 八代目澤屋|澤屋