名古屋の大学生の有志が主体となって運営するプロジェクト『駅西あさごはん』が話題になっています。
名古屋駅西地区で、土日の朝の時間帯のみ営業、新鮮な鯛を使った「鯛茶漬け」を提供する食堂。
テレビの出演やTwitterで拡散されたことをきっかけに、早朝にもかかわらず多くの人が集まっている(!)ということを聞き付け、早速伺ってまいりました。
街づくりを学ぶ学生が運営する「ヤドカリ」食堂
名古屋駅太閤通口から西に伸びる『駅西銀座商店街』。
昔ながらの雰囲気と多様性の感じられる街並の中で、早朝から煌々と明かりを灯しているのが「駅西あさごはん」です。
名古屋市立大学の学生によって運営されるこの店は、土曜/日曜の朝5時から9時までの限定営業。
彼らは料理や飲食店経営を学んでいるのではなく、街づくりを研究するゼミの学生であり、名古屋駅西地区を3年間研究してきたといいます。
お店の開業資金の一部はクラウドファンディングで集められたものです。
また、店舗は商店街で古くから営業する焼鳥店『やきとり竹橋』を間借りする「ヤドカリ」スタイル。
昔ながらの日本的な雰囲気を醸し出す空間も魅力の一つになっているんですね。
地場の魅力が詰まった一杯『駅西鯛茶漬け』
メニューは『駅西鯛茶漬け』(500円)と『コーヒー』(200円)の2点のみ。
「鯛茶漬け」は、リニア新駅建設のために閉鎖が決まっている『椿魚市場』で仕入れた伊勢湾産の新鮮な鯛を使用。
さらに出汁は、駅西の鰹節店の宗田節と、やきとり竹橋の鶏出汁をミックスし、駅西の魅力がぎゅっと詰まった一杯になっているんですよ。
ごはんの量は多め/普通/少なめから選ぶことが可能です。
鯛独特の素朴な旨味と、出汁のあたたかい味わいが、朝のからだにやさしく染みる…
鯛の仕入れ数には限りがあるため、なくなり次第終了となってしまう点に注意してくださいね。
コーヒーは大須商店街の老舗『松屋珈琲店』の豆を使用。ちなみにおかわり自由になっています。
鯛茶漬け/コーヒーともに、器は常滑焼のものを使用。
触り心地がやさしく癒しを与えてくれるとともに、地元愛知の魅力のPRにも一役買っている格好です。
早朝から動き出すビジネスパーソンや、太閤通口で高速バスを降りた観光客・帰省客の朝食需要に応えるとともに、駅西地区に活気を与える存在としても大きな期待を寄せられています。
長らく再開発が困難であったこの地区も、リニア中央新幹線の用地買収により変化の兆しが見え始めているといいます。
このお店の取組みのような小さなアクションが、やがては街の個性を形作っていくのではないでしょうか?
現時点では実験的に2018年1月14日(日)までの営業の予定。好評であれば営業を続けていく方針とのことです。
MAP
場所 | 名古屋市中村区竹橋町31-17 |
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オープン日 | 2017年10月14日(土) |
営業時間 | 5:00〜9:00 |
定休日 | 平日(※土日のみ営業) |
公式サイト | 駅西あさごはん 駅西あさごはん(facebookページ) |