『ホテルミュースタイル犬山エクスペリエンス』に泊まって古都犬山を1泊2日で満喫してきた!

観光

名鉄「犬山」駅前に全く新しいコンセプトのホテル『ホテルミュースタイル犬山エクスペリエンス』が2021年7月15日(木)に開業しました。

ここは市内の観光スポットへのアクセスが抜群に良いばかりでなく、ホテル内で犬山にまつわる様々な体験が行える、犬山を満喫する拠点として大変便利なホテルです。

今回はこのホテルに宿泊して、犬山焼の絵付け体験や人力車での城下町巡りなどのアクティビティーを体験したり、古刹の寺社を訪ねるなど、1泊2日で古都犬山を存分に堪能してきました!

1日目:犬山の夏の風物詩・江戸時代から続く「木曽川うかい」は迫力満点!

ホテルミュースタイル犬山エクスペリメント

今回宿泊するホテルは『ホテルミュースタイル犬山エクスペリエンス』。
名古屋鉄道(以下、名鉄)が新しいコンセプトで展開するホテルです。

ホテルのチェックインは15時からなので、1日目はホテルにチェックインする前に全国でも珍しい昼間の鵜飼を堪能してきました。

犬山の木曽川うかい

名鉄「犬山」駅から北へ一駅進んだ「犬山遊園駅」で下車。
鵜飼の乗船場でもある木曽川観光まで徒歩で5分ほどで着きます。
前もってWEB予約しておいたため乗船までは非常にスムーズ。安全説明を受けて船に乗り、昼の木曽川へ繰り出します。

古都犬山で続く鵜飼の歴史は1300年以上

木曽川の鵜飼が始まったのは今から1300年ほど前のこと。
奈良時代から鵜匠が海鵜を操り、川の魚をとっていたとか。
江戸時代には犬山城のお殿様や尾張徳川家にも献上されていたというのだから歴史の深さに驚きです。

鵜飼漁といえば、夜にかがり火を炊き、魚をかがり火に寄せて鵜がその魚をとるのですが、犬山の鵜飼は昼間も開催。

昼間だと鵜の狩猟姿が間近で見ることができる

なぜお昼に?と思われるかもしれませんが、お昼の鵜飼は鵜が川の中を進む姿も確認でき、魚をとる瞬間を間近で見ることができるため、ただ見学するだけではない臨場感のあふれる体験をすることが出来るのです。
犬山城が見える川面で繰り広げられる昼鵜飼はちょっとした殿様気分も味わえます。

ちなみに夜の鵜飼はかがり火が木曽川の川面を照らしとても幻想的な雰囲気に変わります。
犬山城もライトアップされて、フォトジェニックな風景を求めているなら夜の鵜飼は最高かも。
目線も川面に近いため、まるで鵜匠さんになった気分で楽しめます。

ちょっと一休み。ホテルで味わう贅沢アフタヌーンティー

昼鵜飼を楽しんだあとはホテルへ。
チェックインまでは少し時間があったので、その前にホテル併設のカフェレストラン『FARMERS GARDEN Cafe オムレット』で、14時から提供されているアフタヌーンティーを楽しんできました。

犬山には初出店のこのお店ですが、名古屋では緑区やイオンモール名古屋茶屋内などに出店し、スイーツメニューが非常に人気のカフェなのです。

こちらのアフタヌーンティーは本格的なイングリッシュスタイル。
季節ごとに変わるケーキやプリンが彩りを揃え、懐かしいクリームソーダまでいただけました。
さらに紅茶はおかわり自由なのでお値段以上の満足度。

ホテルの宿泊者なら、このアフタヌーンティーをホテル内のテラスでも味わるので、よりいっそうの特別感。
なにか特別な日にはメッセージ付きのプレートも用意してもらえるそうなので、誕生日や結婚記念日でも利用したいですね。

紅茶は今後地元犬山の茶葉を採用するとの話もありとても楽しみ。
宿泊しない人でもカフェの利用はできるので、仕事の打ち合わせや待ち合わせでもおしゃれに使えそうです。

スムーズなスマートチェックイン!

ホテルのチェックインは無人

ホテルのチェックインカウンターは自動チェックイン機を採用しており、予約した際に発行されるQRコードや、メールで送られてくる予約番号を入力してチェックインできるようになっています。

無人でタッチパネル式のチェックインカウンター

海外向けのお客様の宿泊も想定されていて、英語・中国語・韓国語にも対応。
海外向けのチェックインのみパスポートでの予約ができるようで、直接パスポートを読ませることでチェックインできる仕組みになっていました。

筆者個人的にはチェックインで人とやり取りするのが好きなのですが、必ず一人フロントにコンシェルジュが常駐していて、操作に迷っても大丈夫、すぐに対応してくれます。

ホテル内で犬山焼の絵付けを体験!

チェックインを済ませて部屋に荷物を置いた後は、1Fにあるラウンジへ。
毎週土曜日は犬山焼の絵付け体験が開催されており、あらかじめ予約しておいたので参加してみました。

※毎週土曜日16:30〜開催/料金は1人2,000円。
→ホテルミュースタイル犬山エクスペリエンスのアクティビティ紹介ページはこちら

犬山焼

犬山焼は犬山城城主の成瀬公御用達の御庭焼だったため、朱の装飾がとても鮮やかな陶磁器で、このホテル内の各所にも犬山焼があしらわれています。

絵付け体験は犬山市内にある窯元さん『尾関作十郎陶房』の7代目作十郎さんに指導いただきました。

日本文化好きの筆者も実は絵付けは初めて。陶器に絵付けってなかなか興味深く、どこかで体験できないだろうかと思っていたのですが、ここで窯元と同じ体験ができるのはとても貴重なことです。

絵付け用の皿かマグカップを受け取り、顔料で自由に色をのせていきます。この日は他にも体験参加者の方がいたのですが、皆さん思い思いに絵付けしていました。

犬山焼体験

なかにはカップ全体に色をのせて楽しむ方や…

犬山焼体験

ろくろを使い、多色の線を描く人…

犬山焼体験

犬山にちなんで犬の足跡を描いたり…

2時間ほどの所要時間もあっという間に過ぎて、終わったあとには抹茶と和菓子もごちそうになりました。
絵付け仕事をしたあとの贅沢な一杯はなんだか職人になったような気分です。

絵付けしたものは次の日には焼き上がっていて渡してもらえるほか、焼き上がり後に自宅へ送ってくれるサービスも有ります。

犬山焼は装飾品の器が多く、志野焼の産地である多治見や土岐からも近いこともあってあまり知られていません。実用品をこうして自分の手で作り上げることは大変貴重な体験になりました。

混雑回避!大浴場とレストランの利用状況は自室でモニター可能

部屋へ入り、カードキーを入り口のスロットに差し込むと部屋の電気やテレビなどがONになります。
このホテルではカードキーがエレベーターや大浴場の入場パスにもなっていて、部屋から外出する際は必ず持ち歩かなくてはいけません。

部屋のテレビはインターネットテレビになっていて、リモコンでホテル独自のメニューを選択、閲覧できる仕組みになっていました。

驚いたのはレストランや大浴場の混雑状況をモニタリングできるという点!
どの程度の混み具合かを自室でチェックでき、混雑回避して快適なホテルライフを楽しめるようになっているんです。

2日目:朝からヘルシー!地場の野菜で大満足モーニング

犬山Cafeオムレット

部屋で一晩ぐっすり休んだら、翌朝は併設の「FARMERS GARDEN Cafe オムレット」でモーニングをいただけます。

ビュッフェ形式のサラダブレックファーストは産地を厳選した新鮮野菜に、無添加食パン、だし茶漬け、デリやシリアルなど30種類以上の食材から選んでいただくことが出来るんです。

犬山Cafeオムレット

モーニングはホテルの宿泊者のみに提供され、利用時間は6時30分から10時00分まで(L.O9時30分)。
素泊まりプランでも料金を追加で払えばこのモーニングが楽しむことが可能。料金は大人1人1,500円、子供(6歳から12歳)は1,050円、幼児(3歳から5歳)は700円となっています。

犬山Cafeオムレット

メニューが豊富で朝からゆったりと心ゆくまで楽しめるので、ついつい長居してしまいそう。
ドリンクもメニューが豊富だったので朝から食事と会話を楽しませてもらいました。

芸人さんが車夫をつとめる城下町人力車巡り!

犬山城を望む人力車は人気だ

犬山といえば国宝の「犬山城」が有名。犬山へ訪れたのなら登ってみたいですよね。

ホテルミュースタイル犬山エクスペリエンスには、城下町で人力車を引いている吉本興業の「住みます芸人」さんに城下町と犬山城を案内してもらえるアクティビティーがあります。

人力車の車夫さん

料金は大人1人8,000円(宿泊者は7,500円)、2名利用は9,000円(宿泊者8,500円)。
ホテルを9時出発、11時終了(予定)の2時間の所要時間です。
→ホテルミュースタイル犬山エクスペリエンスのアクティビティ紹介ページはこちら

トークが達者なよしもとの芸人さんなので、ホテルまで迎えに来てもらってから犬山城へ着くまでも楽しく、あっという間の時間でした。

地元の住みます芸人さんだけあって、どのガイド本にものっていないような城下町のディープな話から、時折冗談を交えながら様々な名所を案内してくれました。

犬山城に登頂できるチケットも含まれているため、城下町をゆったりと堪能したあとは犬山城を更にディープに案内してくれますよ。

犬山が古都と呼ばれる理由。鎌倉時代の古刹とシュールな神社を訪ねてみた

犬山市城下町復元ミニチュア

2日間の犬山滞在でお城も街もホテルも満喫し、非日常を手軽に楽しめました。
そのまま帰路につくのもなんだかもったいない。そこで事前に調べておいた犬山市内にある寺社・仏閣を訪ねてみることにしました。

犬山は城下町やお城ばかりが注目されがちですが、歴史だけに注目すると寺社・仏閣の方が非常に歴史深い場所があるんですよ。

信長の見た景色は変わらない?「寂光院」

戦国武将の織田信長が尾張統一のために柴田勝家を派遣して陣を置いたという歴史のあるお寺が『寂光院』。
歴史的にとても重要な場所で、尾張地区では最も古いお寺の一つです。

犬山城が築城されたのは今からおよそ440年前の1580年代だといわれているのですが、最古刹である寂光院は1350年以上の歴史があるというのですから驚きです。

山間にひっそりと佇むお寺で、ここ最近では隠れたパワースポットとして紹介されることもあります。
織田信長も陣中見舞いで訪れたとある寂光院から見える犬山市街の景色は、ビルこそ建っているものの今も変わらぬ絶景。

境内の各所に立派なもみじが植えられていることもあり、秋にはとても幻想的な紅葉が楽しめますよ。

応仁の乱で仮本山に!『瑞泉寺』

犬山瑞泉寺

臨済宗妙心寺派の最古刹・『瑞泉寺』。
ここは臨済宗妙心寺派という日本でも1、2を争う檀家さんを抱えるお寺の総本山だった歴史があるんです。

犬山瑞泉寺

応仁の乱(1467年)で京都の妙心寺派の寺が焼き討ちにあったあと、この瑞泉寺が仮本山として修行僧の修業の場になりました。妙心寺派の修行僧は現代でも犬山で修行し、全国各地の臨済宗のお寺の住職に就いているんです。

また瑞泉寺には明治時代に犬山城の城門が移築されていて、当時の姿のまま保管されています。

超絶シュールな神社はここ!『桃太郎神社』

犬山桃太郎神社

日本で有数のシュールな神社として旅行サイトや有名WEBメディアに取り上げられることの多い神社が『桃太郎神社』です。

入り口から桃太郎の物語をモチーフにしたコンクリート像が置かれており、その光景がとても珍妙に映ります。

桃太郎神社には公園が整備されていて、キャンプ場としても利用ができ、その利用料金の安さから日本だけでなく外国からも注目されているんですよ。

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名古屋からは特急で25分、車で訪れても1時間程度という小さな観光地なのですが、その楽しさは無限にあると言っても過言ではありません。

特に古刹巡りはホテルからタクシーのチャーターをお願いしたり、地元のタクシー会社を前もって予約しておくと尚、楽しめそうでした。
レンタカーもあるのですが知らない土地での運転が不安な人はタクシー移動も検討してみてはいかがでしょうか。

ホテルミュースタイル犬山エクスペリエンスができたことによってより広がる犬山観光。
ホテル内のアクティビティーも今後どんどん種類が増えていくそう。ますます楽しくなりそうな犬山に今後も注目です!

 

 

提供:名古屋鉄道株式会社