【閉店】世界レベルのラテアートが楽しめるカフェ『STREAMER COFFEE COMPANY』＠栄

● 圧巻のラテアートが売りの超人気店が栄南に殴り込み

「STREAMER COFFEE COMPANY」がオープンしたのは、名古屋でも随一の高感度なショップが立ち並ぶ、地下鉄「矢場町」駅にほど近い通称・栄ミナミエリア。若者を中心に求心力を集め、多くのカフェや飲食店が集まる激戦区に殴り込みをかけた格好だ。

店内に入るとまず目につくのが、中心に位置する非常に大きなオープンキッチン。
外観に加えて内装も余計な装飾のないシンプルな印象で好感が持てる。

しかしながらユニークなのが、店内奥にロゴマークが描かれたオリジナルの卓球台（？）や古めかしいロッカーが置かれていたり、階段状の座席が配置されていたりする点。
仲間と集って体育館脇の階段でドリンクを飲みながら歓談するようなスクールライフを想起させる独創的な空間づくりに思わず感心させられる。

元々はラテアート世界大会「フリーポア ラテアート チャンピオンシップ」でアジア人初の世界チャンピオンとなったバリスタ・澤田洋史氏が2010年に渋谷にオープンさせた店。
東京都内に6店舗出店するほか、大阪、神戸、札幌、湘南などにも店舗展開しており、待望のオープンとなった名古屋にももちろんその神業というべきラテアート技術はしっかりと受け継がれている。

オーダーすると受取カウンターの目の前で作られるラテアートは圧巻そのものだ。
カップに注がれた非常に濃厚なエスプレッソにピッチャーでミルクを注ぎ込むスタイル。
ピックやマドラーのようなものは一切使用せず、素人目からするとどのようにすればそんな繊細な模様が描けるのかと驚嘆する瞬間だ。

● 芸術レベルのラテとサイドメニュー

コーヒーはラテやアメリカーノ、季節の限定メニューなど10種類以上のメニューが用意されているが、今回チョイスしたのは最もスタンダードな『ストリーマーラテ（570円）』。

酸味が抑えられ、柔らかい甘さが心地よいエスプレッソは、まさしくラテのためのブレンド。
驚きなのは飲み進めていってもほぼ最後まで絵柄が崩れないという点。まさに飲む芸術品といったところか。

特に人気が高く、緑色に合わせた植物の葉のような絵柄がオシャレな『ミリタリーラテ（780円）』もオススメ。
グリーンティーとココアパウダー、ホワイトチョコレートをベースに、エスプレッソのソースがトッピングされている。
甘めの味わいが強いのかと思いきや、エスプレッソの香りと風味がしっかりと感じられ、コーヒー好きも納得するであろう一杯だ。

また特筆すべきは提供されるコーヒーカップのサイズ。
テイクアウトでなければどのラテをオーダーしても使用されるカップは、一般的なコーヒーカップに比べ1.5倍ほどありそうな、ほぼほぼボウルに近いような器だ。
コーヒーが入ると片手では持ちきれないほどの重量。なみなみに注がれており零さないように注意を払う必要があるが、一杯の値段から考えるとむしろリーズナブルと言えそうなほど、お得感は相当なものだ。

そして見逃せないのがレジ横のショーケースに並ぶサイドメニュー。
ドーナツ、クッキー、マフィンなどのラインナップは、日によって変わるので注目したいところ。

こちらは特に見た目が印象的な『ミリタリーチョコレートドーナツ（380円）』。
名の通り迷彩柄をモチーフにしたドーナツで、抹茶のような味わいのコーティングの中にはビターなチョコの風味が香るホクホクした生地が隠れている。濃厚そうな見た目だが甘すぎず独特のこだわりが感じられた。

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この日はオープンを待ち侘びた若者ばかりでなく、近隣で働くサラリーマンやOLなど男女問わずさまざまな人々が店を訪れ、各々が思い思いのラテタイムを楽しむ様子が見られた。
豊富なコーヒーメニューは最初はどれを飲むか迷ってしまいそうだが、その時は気軽に店員さんに聞いてみるといい。嗜好やその日の気分に合わせて最適な一杯をチョイスしてくれるだろう。

仲間同士で寄り集まるのにも、一人で空き時間にササっと入るのにも適したスポット。どんなタイミングにおいても、ラテを飲みながら新しいインスピレーションが湧いてきそうな有意義な時間を過ごせそうな空間だ。

※記事中の文章に表示された価格は2017年2月時点のものであり、変更となる場合がありますので、ご了承ください。