名古屋を世界の観光都市にするべく、400年前から甦った武士集団、名古屋おもてなし武将隊。
そんな武将が勧めたい、行きたいお店・事柄を不定期でご紹介していく“名古屋瓦版”。
名古屋で生れ、名古屋で育った「名古屋おもてなし武将隊」も皆の応援に支えられ、11月3日で12周年を迎え、日ごろのご愛顧に感謝し、11月は感謝月間として一か月間様々な12周年祭の催しが目白押し!
此度届けるは、名古屋おもてなし武将隊の縁の下の力持ち、陣笠隊の中より「なつ」と「太助」がお届け!
なんと此度訪れる「覚王山アパート」にて、2021年11月11日(木)〜14日(日)まで、「なつと太助の写真・イラスト展」を執り行うことになっておる。
そんな会場が何やら現世ではお洒落な場所として巷で有名とのことを耳にしやって参った次第。
さていかなる場所であるのか?
外観を見てみれば、昭和の懐古的な雰囲気たっぷりの佇まい。
入口でしっかりと新型コロナウイルス感染予防対策をしたうえで、いざ入店!
なんと建物の中にはいくつもの異なるお店がひしめき合っておるではありませんか?
玄関自体もギャラ―となっておりまする。
そんな中まず伺ったのは、入り口入ってすぐのところにある
「pinchos」
糸を編んで作ったアクセサリーのお店。
「すべて手編みで編んだ糸を使って作成された商品をメインで置いています。」と店主のワタナベ殿(以下、ワ)。
なつ(以下、な)「全部糸で出来てるんですって?」
太助(以下、太)「すべて一点ものですか!世にひとつ!」
ワ「一つの物を作り始めたら、基本その日のうちに仕上げます。翌日に持ち越してしまうと、同じ糸を使ってもそこから仕上がりが変わってくるんです。」
な「ひぃ~!不器用すぎて、私には絶対できませぬ。」
ワ「なので、同じデザインでも一つ一つが少しづつ違うんです。」
な「編みやすい、編みにくいってあるんですか?」
ワ「何でも編んじゃいますが、同じ糸でも染めている染料によっても編みやすさもだいぶ違ってくるんですよ。」
太「今お店の一押しの商品は何になりますか?」
ワ「やはり身に着けていただける“イヤリングやピアス”でしょうか。差し色になるように片耳に着けて頂いたりする方も多いんです。」
な「太助さん、太助さん、わたくしも似合いますかの?」
太「では、隣のお店に参ろうかのぉ」
続いてやって参ったのは、
「きのこうぼうHARORE」
いろいろなキノコをモチーフにしたオリジナルグッズのお店。
「私のできる限りのきのこグッズを手作りしています。一部ほかの作家さんの物もありますが、そちらもほとんどすべて手作りです。」と店主のハセガワ殿。(以下、ハ)
ハ「最近、恐竜の骨格シリーズや鉱石シリーズも始めてるんです。これもすべて手書きなんです。」
太「わしの大好物が揃っとる!」
な「きのこの中になぜ恐竜の骨が?って思っておりました。そんな中、現在お店の一押しは?」
ワ「毎年12か月分をすべて手書きで書いたカレンダーがこの時期一押しです。ほかに、メジャーでない恐竜の骨格が大好きです。」
太「拙者この店ずぅ~っとおれる。ここで一日過ごせるぞ。」
な「太助さん、そろそろお二階に行きましょう。」
さて階段を上がってやって参ったは、
「ビビビビット!!」
「ビビットカラー×ビビッとくるような物を皆さんにとの思いでお店の名前を付けました。他のお店がなかなかやらないような面白い商品も作っています、あと、覚王山アパートのほかの店舗と被らないようにも心がけています。」と店主のnanana殿。(以下、na)
な「絵の雰囲気の違うイラストもあるのですね。」
na「笑えるものを基本テーマに書いてます。あと、少しダークな雰囲気な物もモチーフにしていたりします。」
太「お店の一押しって何になりますかの?」
na「まず、麻雀アクセサリーです。すべてオリジナルで色を付けた、ビビットカラーな商品です。ピアス、イヤリング、ネックレス、リングなどが揃っていますよ。あと、いろいろな種類のステッカーがよく出ます。スマホやキャリーケースに貼っているようで、私も激オシです。また、今時代的にあまり見ることのないカセットテープをモチーフに使ったキーホルダーも人気あるんですよ。」
な「懐かしさと楽しさの満載なお店ですの。」
続いて2階の奥に足を運んだ先にあるのが、
「Sincere.」
「シルバーアクセサリーとフラワーアレンジとちょと写真のすべて手作りの物の販売のお店です。」と店主の宮嵜殿。(以下、宮)
太「壁にかかってるのは、写真ですかの?イラストですかの?」
宮「写真を中心に置き、写真の周りをイラストで付け足すことで、よりイメージを膨らませていただける物になっています。写真はその一瞬を切りとる楽しみをプリントした物だと思うんです。そこにぼかしたイメージを周りに書き足すことによって肉眼で見ているかのようなイメージをしてくれたらと思って作っています。まぁ、ただ好きなだけなのですが。」
な「そんな中で一押しの商品を教えてください。」
宮「シルバーの帯どめが特にいいかなって思っています。糸菊と桜が好きなのでそれぞれのモチーフの物がいいんじゃないかなって思います。」
ふと横の店を見てみれば、
「いつまでも手芸部 豆・豆」
「一人で布やボタンで縫ったり編んだりした手作りのお店です。自分が欲しいな、あったらいいなというものを形にしたり、鞄の中に入っていたら“にやっ”とできる物をニヤニヤしながら作っています。」と店主のようこ殿。(以下、よ)
太「一押しもニヤニヤしちゃうものだったりするのですか?」
よ「観光でこられた方も多いので、名古屋のいいものをプッシュしたくて、ご当地物を書いてみたりもしています。名古屋城をモチーフに書いたメモやブローチもあるんですよ。」
な「発想力がすごいですね。」
よ「お客さんとの何気ない会話からイメージをもらうことも多いんですよ。」
太「ほぉ~、そうなんですな。そういえば先ほどから何か視線を感じるのですが。」
よ「お店のマスコット的なキャラクターの“へめへめちゃん”ですね。へめへめシリーズもとても人気があるんです。」
次は2階の階段付近に戻ったところにある
「針金細工八百魚」
「針金を曲げていろいろな形のものを作っています。魚のモチーフを多く作っていたので、店名に“八百魚”と名付けました」と店主の合田殿。(以下、合)
合「最初のころは、目の大きな魚を多く作っていました。あと、なるべく一筆書きで作ることが多いです。」
太「確かに目の大きな魚の針金細工が多く見受けられますな。」
な「特に最近人気のあるものって何ですかの?」
合「名前をかたどった壁掛けや似顔絵をかたどったものが人気が高いです。」
な「ひとつ作るのにどのくらいの時間がかかるのですかの?」
合「ひとつの制作で大体1時間程度で出来上がるものから、中には数時間かかるものもあります。特に事前に図面を引くわけでもなく、頭の中でイメージして作り上げていくんです。針金作品のほかにも針金作品をモチーフにした一筆箋などのグッズも置いています。」
太「なんと展示会期間中に皆に体験もしていただけるとな?」
合「はい、針金作品のワークショップの開催を予定しています。」
な「それは楽しみでござりますね。」
最後に立ち寄ったのは、1階の奥にある
「古本カフェ 甘露(アムリタ)」
「古本とチャイをメインとしたお店です。お好みの本を読みながら、もしくは気に入ったらそのまま購入してチャイが楽しめます。」と店主の後藤殿。(以下、後)
な「至るところの本棚に本が溢れんばかりに入っておりますな。」
太「本に埋もれてしまうぅ~」
後「以前から自宅にあった本などが並んでいます。本だけでもなく特定の作家さんにはなりますが、雑貨なども委託販売しています。」
な「やはりおすすめは“チャイ”ですよね?」
後「オープン以来“チャイ”がお勧めです。昔若いころに旅の中で出会った“チャイ”を皆にも知ってもらいたいと思い始めました。こだわりの“チャイ”は、後から砂糖を入れるのではなく、煮だしの時から砂糖を入れて煮だしているこだわりのスタイルを守っています。砂糖のダメな方へのおすすめにアッサム茶のご用意もあります。また日替わりで提供しているのカレーも人気なんです。今日は豆のカレーです。」
な「豆の食感がとても良いですな。」
後「3種類ほどの豆が入っています。種類によって食感が違うんですよ。」
太「一口口に入れたとたん口の中がすごい。これカレー好きにはたまりませんな。」
な「食べ応えもしっかりしてますな。ご飯も白米でないところが良いです。」
後「ピラフの先祖のような炊き込みご飯です。各種スパイスで作ったスープで炊き込みました。」
太「カレーに負けず、ルーにあっとります。うますぎて早々に完食してしまった。」
な「太助さん、早すぎです。」
最後に紹介するは、
太「我らの展示を行う部屋でござる。」
な「こちら入り口を入ってすぐ右側ですでの。」
太「なんと部屋の隣にある厠の「厠画廊」にも展示するので、ぜひ見てくだされ。こちらは2021年11月14日(日)の展示が終わってからも11月29日(月)まで引き続き展示されるので、
期間中はもちろんのこと、終了後もぜひ「覚王山アパート」にお立ち寄りくだされ!
MAP
場所 | 名古屋市千種区山門町1-13 |
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営業時間 | 11:00〜18:00 |
定休日 | 火曜日、水曜日 ※祝日、21日の縁日は営業。夏期休業、年末年始休業有り |
公式サイト | 覚王山アパート |