幹事の役目は骨が折れる。一番のネックは店選びだ。
一番重要なのは上司受けだが、ガチガチの高級個室路線でというような雰囲気の飲み会じゃないし、妙に小洒落すぎた店を選んでも鼻に付かれる可能性もあるし、料理に偏りがあるのもいけないし…己のセンスというものを問われる恐ろしい立場に立ってしまった。
こうなると『ちょっといい雰囲気だけど中庸で、高すぎず安っぽすぎず、料理も万人受け』という落とし所に到達する。
何処かいい店はないかと歩き回っていると、一件のお店を発見した。
久屋大通駅から徒歩2分の好立地・東区泉にある居酒屋『ふた村』。
上品すぎず下品すぎずな佇まいがいい感じ。ちょっと一人で下見に入ってみることにした。
泉一丁目の桜通の北側、少しばかり昔ながらの雰囲気の漂う細い路地裏にある「ふた村」。
外観からはなんとなく”隠れ家居酒屋”的な雰囲気も漂っているが、
中に入ってみると変に小洒落すぎた感じではない、どちらかというと家庭的な雰囲気。
お店の人が着ているTシャツの背中に、「創業昭和47年」と書かれている。
45年も続いている老舗店だったのか!変にドハマリする失敗はなさそうだ。。。
カウンター席につき、とりあえずビールを一杯。
目の前のショーケースには新鮮そうな魚やイカ、タコがずらり。
話を聞いてみると、毎朝柳橋中央市場から買い付けているようだ。
年輩の上司のいる飲み会では魚は必須。。。
刺身だけでなく、焼き魚もあるようだ。合格。
魚も食べてみたい気もするが、それよりも何よりもカウンター上に並ぶものに目がいって仕方がない…
カウンター上には大皿に盛られた「おばんざい」の数々。。。
個人的には飲み屋でもっとも食欲をそそられる料理は、こういった家庭的な料理なのだ。
早速、3品ビールのあてにオーダーしてみる。
『なすの煮浸し』…
『大根と厚揚げの煮物』…
『きんぴらごぼう』。
まさしく和食万歳。素朴ながらどれもベストな味付け。
このおばんざいの数々はこのお店の人気メニューで、夜は早い時間に売り切れになることもしばしばだとか。
小鉢盛りで出されるのも家庭的でうれしい。
なんだか実家に帰った時のような気分で、若干口元がほころぶ。
料理のメニューをチェック。
刺身やおばんざい以外にも、居酒屋的なおつまみやサラダ、肉料理、ご飯系など一通り揃っているようだ。
値段もお手頃。
おすすめと書かれていた「牛スジ煮」をオーダー。
居酒屋にありがちなメニューだが、このお店のものはやや大ぶりに分厚めなのがうれしいところ。
そのため弾力、コリコリ感もより一層楽しめる。
締めにはご飯系を…とオーダーしたのは若干変わり種の『台湾チャーハン』。
名古屋めしの「台湾ラーメン」を意識したようなニラや唐辛子のトッピングが。
一口食べてみると最高にウマい!ニンニクがしっかり効いていて止まらなくなるタイプだ。
そして後からピリッと唐辛子が効いてくる。
和食メニューばかりでも飽きがくるし、こういう特徴的なメニューがあった方がアクセントになりそうだ。
小さな店のように見えるが、2階建てで広めの座敷席もある。
アットホームな雰囲気で肩肘張らず、仲間と親睦が深められそうだ。
とりあえず、今度の歓迎会はここにしよう_
なんだかんだですっかりほろ酔いで、腹も満たされてしまった。
仲間との飲み会もいいが、仕事帰りの癒しの一人飲みにも使ってしまいそうな予感。。。
◆取材協力/キリンビール株式会社
MAP
場所 | 名古屋市東区泉1-15-5 |
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営業時間 | 11:30〜13:00/17:00〜23:00(L.O.22:30) |
定休日 | 土曜日・日曜日 |
公式サイト | 居酒屋ふた村 |