漫画家・水木しげるの人生と妖怪たちの魅力に迫る『ゲゲゲの人生展』松坂屋美術館で開催。

イベント

『ゲゲゲの鬼太郎』など数多くのヒット漫画を生み出し、2015年に惜しくも逝去した漫画家・水木しげるの人生と、彼が世に広く知らしめた”妖怪”という存在/文化を回顧する企画展『追悼水木しげる ゲゲゲの人生展』が、2018年4月28日(土)〜6月10日(日)まで、中区・栄の松坂屋名古屋店南館7F・松坂屋美術館にて開催されます。

「水木しげるとその作品たち 1」2010年頃 ©水木プロダクション

水木しげるの足跡と彼の生み出した「妖怪文化」を紐解く

「一反木綿」1991年 ©水木プロダクション ※展示期間 4月28日(土)〜5月21日(月)

「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」など数多くのヒット漫画を生み出し、さらには作品を通じて妖怪文化を広めた妖怪研究家としても高く評価される水木しげるの人生と、彼が遺したあらゆるものを徹底的に振り返る回顧展。

水木プロダクションの全面協力のもと、少年時代に描かれた習作や戦地で描いたスケッチ、貴重な漫画や妖怪画の原稿などの作品や、エッセイや妖怪/精霊像コレクションなど合わせて約390点が展示されます。

生涯を6つの章に分けた展示構成

第1章(少年時代)境港の天才少年画家

少年時代からめきめきと絵画の才能を表し、公民館で個展までも開催していたしげるの自画像や油彩画、絵本などの作品のほか、箱入りのへその緒などを展示。

第2章(従軍時代)地獄と天国を見た水木二等兵

太平洋戦争に召集されパプアニューギニアの戦地に送られたしげるが見た、戦友が次々と命を落とし自身も片腕を失うこの世の地獄を表現したスケッチや漫画、手記などを展示。

第3章(貧乏時代)貧乏神との闘い

復員したしげるが貸本漫画家として活動していた時代の、ごくわずかの原稿料で食うや食わずの生活の中で描いたどこか空虚さを感じさせるスケッチや貸本原稿を展示。

第4章(多忙時代)福の神来たる!!

1965年に講談社児童まんが賞を受賞して以降の、売れっ子作家となり多忙な日々を送った時代の原画、スケッチブック、日記帳などを展示。
また多くの作品が生み出された書斎を会場内に再現、プロジェクターを使用した映像演出で彩ります。

第5章(妖怪研究家)妖怪に取り憑かれて

50代以降意図的に仕事を減らし、妖怪の研究に没頭し始めたしげる。日本国内にとどまらず世界中で集めた妖怪像・精霊像コレクションや、私達がイメージする妖怪の姿に大きな影響を与えた妖怪画の数々を展示。

第6章(エピローグ)水木しげるは永遠に

しげるがプライベートで撮影した写真や、「ゲゲゲの女房」こと布枝夫人へのインタビュー映像、約50人以上の各界著名人からの追悼メッセージを通して、彼が遺したもの、伝えたかったものを紐解きます。

特設ショップ「ゲゲゲの百貨店」も併設

会場には特設ショップ『ゲゲゲの百貨店』が併設され、展覧会の公式図録をはじめ、ここでしか手に入らないユニークなお菓子、グラス、マグカップ、文房具、Tシャツといったオリジナルグッズが大集合。数量限定品などファン必見のものばかりです。

もちろんファンではない人にも、水木しげると彼を支えた妻の生き方に共感し、彼が世間に影響を与えた妖怪たちのおどろおどろしくも楽しげな世界観に心奪われること間違いありません。見応えの抜群の展示に、是非とも足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

MAP

場所 名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店南館7F 松坂屋美術館
期間 2018年4月28日(土)〜6月10日(日)
10:00〜19:30
※最終日は18時閉館
※入館は閉館30分前まで
※会期中無休
料金 一般:1,000円 高大生:800円 中学生以下無料
公式サイト 追悼水木しげる ゲゲゲの人生展