特撮映画とゴジラの歴史を展示『ゴジラ展』本日より開催、9月3日(日)まで

イベント

昨年、大ヒットした映画『シン・ゴジラ』、豪華俳優陣に加え、ストーリーのリアリティも話題になった映画でもありました。

このゴジラが公開されたのが昭和29年(1954年)。大怪獣が見慣れた街中で暴れる映像に「特撮(特殊撮影)映画」「怪獣映画」というジャンルが日本映画に確立されました。半世紀を超えるゴジラの歴史を振り返ると共に貴重な撮影資料やセットの展示が行われる『ゴジラ展』本日より瑞穂区の名古屋市博物館にて行われます。

9月3日(日)まで開催されるこの展示会の期間中に小中学生を対象にしたゴジラ映画の特撮美術を手がけてきた方を講師に招き特撮ワークショップも行われますので特撮好きな方はもちろん、夏休みの自由研究テーマに『特撮』を考えている子供を持つご家庭にもピッタリの内容です。

それでは展示会の見どころ、様々な体験をご紹介いたします。

展示の構成

ゴジラ展では、怪獣やメカの立体造形、デザイン画やセット図面など、特撮の造形やデザインと映画をもとに生み出された作品、約680点が展示されます。ゴジラ映画の魅力、映画を作り上げた人々の表現力、そしてゴジラの歩んできた時代を4つの章に分けて紹介されています。

1:ゴジラの誕生

『ゴジラ』の第1作目は今から63年前の昭和29年(1954年)
制作の経緯、特にゴジラの直立型の恐竜のような形になるまでの過程を、特殊技術(翌年より特技監督)の円谷英二を筆頭に、制作に携わった人物や、ピクトリアルスケッチ(絵コンテ)、造形と映画撮影時の記録写真などの資料によって紹介。

2:これがゴジラ映画の「ものづくり」だ

平成15年(2003年)に公開された映画『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』の特撮の舞台裏を紹介。西川伸司による怪獣のデザイン画、それらにもとづいて立体化された撮影用のゴジラとメカゴジラのスーツ、そして三池敏夫による特美(特殊美術あるいは特撮美術の略称)のデザイン画やセット図面と、撮影現場の記録写真等によって、ゴジラ映画におけるものづくりの過程をたどります。

3:昭和〜平成〜ミレニアムの特美・デザイン・造形

平成の幕開け(1989年)に世に送り出された『ゴジラvsビオランテ』では、ゴジラのデザインが一新されました。平成ゴジラとも呼ばれるこのゴジラは、以後、平成シリーズのラストとなる『ゴジラvsデストロイア』(1995年)まで、連続するストーリーの主役として活躍します。
平成11年(1999年)、21世紀に向けて新たなゴジラ映画『ゴジラ 2000 ミレニアム』が制作されました。その後2004年まで6本作られたゴジラ映画は、「ミレニアムシリーズ」とも呼ばれます。
こうして時代の流れと共に特美・デザイン・造形の進化をたどります。

4:ゴジラ、スクリーンの外へ

ここまでの章は、スクリーン上のヴィジョンの根にある特美・デザイン・造形の仕事を掘り起こしてきました。この最終章ではあらためて映画に表されたヴィジョンに立ち戻り、それらを自らの表現を込めてスクリーンの外に再構築した作家たちを紹介します。

撮影も可能なスポットや体験ワークショップを紹介

講演会や展示説明会の他にも特撮ワークショップ、撮影スポットが多数用意されています。中には要予約のものもありますので紹介いたします。

■講演会 ※既に予約受け付けは終了しております。
「シン・ゴジラの特撮。デジタルで再構築したアナログの精神。」
7月22日(土) 13時30分(開場は13時00分)
「日本沈没」、「のぼうの城」、「シン・ゴジラ」などの監督・特技監督 樋口真嗣氏による講演会。

■展示説明会 ※当日先着100名
30分程度で展示の見どころを説明。
7月26日(水)、7月30日(日)
13時30分(開場は13時00分)

■特撮ワークショップ ※要事前申し込み。応募者多数の場合は抽選になります。

ゴジラ映画の特撮美術を手掛けてきた三池敏夫さんと、雲の上の世界をつくってみよう。
8月12日(土)、8月24日(木)
10時30分~、13時30分~
各回定員 24名(小学校4年生以下は保護者の付き添いが必要です)
参加費:無料(保護者・ご家族が見学することもできます。ただし参加者・見学者ともに入室には本展観覧券が必要です。観覧済半券も可。)
応募方法 往復はがき又は名古屋市の電子申請サービスにて受付中(7月25日(火)必着)

■特撮体験スタジオ
ゴジラvs自分 名古屋でゴジラと戦おう!
リアルタイム合成撮影のセットで、名古屋を舞台にゴジラと戦う写真を撮影することができます。
会期中毎日実施(当日有効の本展観覧券が必要)。

■特撮フォトスポット
ミニチュアのビルなどを配置したセットで、家族や友達が巨大な怪獣やヒーローの大きさに見える写真を撮影することができます。
毎日実施。参加無料。

■撮影可能作品
会場内で一部作品(ゴジラ スーツ、シン・ゴジラ 全身造形 など)の写真撮影ができます。
各展示に撮影可能の掲示がありますのでそちらをご確認下さい。

一番話題のグッズはこれ!

ゴジラ展は既に各地で行われていたのですが、そこに行った方々から一番話題となったのが『GODZILLA 特撮現場』という冊子。

約100ページに渡って映画『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』の撮影資料や撮影風景が掲載されたもののようです。中身に関してはここでは詳しくご紹介出来ませんが、これだけの資料が掲載されて1,620円。

昨年話題になった映画『シン・ゴジラ』がWOWOWで明日放送!

昨年2016年夏に公開され、日本映画として年間第2位の大ヒットを記録した映画『シン・ゴジラ』がこの展示期間中にWOWOWにて放送されます。

■7/16(日)18時45分/WOWOWシネマ
■8/3(木) 15時15分/WOWOWプライム

映像は映画プロモーション用のため日付は放送日と異なります。ご注意下さい

MAP

場所 名古屋市博物館
名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1
期間 2017年7月15日(土)〜9月3日(日)
9時30分~17時00分(入場は16時30分まで)
毎週月曜日・第4火曜日(7/18、24、25、31、8/7、21、22、28) ※8/14は特別開館
料金 一般1,300(1,100)円・高大生900(700)円・小中生500(300)円
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金。
公式サイト ゴジラ展 公式サイト