名古屋の喫茶店文化を語る上で欠かすことの出来ない、昭和から続く老舗店の代表格である『純喫茶ライオン』。
その名店が令和元年である今年、60年以上営業を続けてきた栄の店舗を閉店し、久屋大通駅からほど近い東区・泉一丁目に6月21日(金)に移転リニューアルオープンしました。
ノスタルジックな雰囲気を受け継ぎながら新たな空間として再生する「ネオ純喫茶」。
さっそく赴き、昭和からの伝統的なメニューである「エッグトースト」「プリン」などをいただいてきました。
60年の歴史をもつレトロ喫茶が移転リニューアルオープン
移転リニューアルオープンした場所は、東区・泉一丁目の商業ビル「ホワイトメイツ」の中。
地下鉄「久屋大通」駅1A出口から徒歩およそ2分程度で着きます。
このビルには『ラヴニューデシャンゼリゼ』などの人気店も入っているのでカフェ好きにはおなじみですよね。
エレベーターで3Fに上がると出てちょうど真正面にあたる位置にあります。
1958年に創業したこのお店は、東新町の広小路通沿いで60年以上営業を続けてきましたが、今年2月末をもって一旦閉店。
6月にこの場所に移転リニューアルオープンした形になります。
ステンドグラスで装飾された木の扉が、大人の隠れ家感を醸していますね。
久屋大通公園の緑を借景にしたレトロ空間
店内はカウンター席5席、2人がけのテーブルが3卓、4人がけのテーブルが1卓、合計席数15席という小さな空間。
以前の店舗のような昭和喫茶独特の圧倒的なノスタルジー感はさすがに鳴りを潜めていますが、壁にかけられた古時計をはじめとする調度品の数々が、レトロな雰囲気を生み出しています。
窓際にあるこのテーブルは特等席。
窓から見る景色は通りに並ぶ木々の青々しさが映えます。
現在は久屋大通公園が工事中ですが、完成した暁にはさらに美しい風景が楽しめそうです。
エッグトースト&コーヒーを実食。
最初に紹介するメニューは、このお店の代表的なフードである『エッグトースト』。
喫茶店の定番である”タマゴサンド”ですが、ペースト状の卵ではなく、オーダーを受けてから丁寧に作られる卵焼きがサンドされているのが特徴。
お皿のフチにはなぜか輪切りのバナナも。
卵がほかほかで、ぷるんとした食感が心地よく、
トーストされたパンともよく合います。
見た目以上にボリューム感があるのでランチタイムに食べるのがおすすめですよ。
エッグトーストと一緒にいただきたいのがライオン伝統の『コーヒー』。
ランチタイムにはエッグサンド/エッグトーストとセット価格でも楽しめます。
深煎りでコクと酸味が冴え渡る昔ながらのブレンド。
以前のお店から引き継いでいるレトロなカップにも注目です。
名物のプリン&クリームソーダを実食。
そしてライオンの名物といえばこちらの『プリン』。
初代のオーナーさんの時代からあった名物メニューを復刻。毎日数量限定での提供となります。
昔ながらの”固めプリン”で器の底はカラメルで満たされています。
さくらんぼとホイップがトッピングされた王道のルックスに心躍りますね。
スプーンを通したときにぷるんと跳ね返る固さがたまらない!
卵のやさしい味と、カラメルの香り高さと甘み。
ノスタルジックな贅沢感が味覚を超えて全身に満足感として昇華していきます。
レトロなルックスといえば、喫茶店の定番『クリームソーダ』も欠かせませんね。
通常はグリーンですが指定するとブルーでも作ってくれますよ。
ミルキーなアイスクリームとソーダが見た目/味ともに独特のグラデーションを生み出しています。
まとめ
フードは今回ご紹介した以外にも、バタートーストや小倉トースト、ミックスサンドなどが揃っているほか、デザートはフルーツパフェやチョコレートパフェ、ピーチメルバなどが提供されています。
大人数のグループ向けではありませんが、1人もしくは2人で静かにゆったりと流れる時間を感じつつ、古き良き喫茶メニューを味わえる場所といえるでしょう。
営業をやめて消えてしまう老舗喫茶店も多い中で、新たな形で営業を続けてもらえることはとても嬉しいことですね。
形は変わっても味、そして思いは受け継がれていきそう。この地で新たな純喫茶の歴史を紡いでいってほしいです。
※メニューや価格等の情報は2019年7月時点のものであり、変更となる場合がありますのでご了承ください!
MAP
場所 | 名古屋市東区泉1-14-23 ホワイトメイツ3F-4 |
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オープン日 | 2019年6月21日(金)移転リニューアルオープン |
営業時間 | <火~金> 12:00~18:00 <土> 12:00~19:00 <日> 12:00~17:00 |
定休日 | 月曜日 |
公式サイト | 純喫茶ライオン(Instagram) |