大須の観音様に〇〇を奉納するとめっちゃご利益があるらしい!

観光

県内外だけでなく国外からも多くの参拝客が訪れる「大須観音」。

正月三が日は大須観音駅から人が並ぶほど大盛況なお寺に今、若い経営者が毎月〇〇を奉納し、その御利益にあやかっていると密かに評判なのをご存知ですか?
今回は名古屋大須の顔とも言える「大須観音」で密かなブームを追いかけてみました。

そもそも大須観音とは?

大須観音は実は俗称で、正式な寺号は「北野山真福寺宝生院」といいます。

公称は「宝生寺」で、大須観音は大須界隈に住む市民が愛称として使われていて、そのまま駅名になるほど有名になったのです。(※わかりやすいので以下大須観音の俗称で続けます)

大須観音の観音様は日本三大観音の一つ。観音霊場としても有名なお寺です。

界隈を歩くとわかるのですが、大須商店街はこの大須観音があってこそ発展した商店街で、今も昔も時代の変化に柔軟に対応しながら発展し、いろいろな店舗が軒を連ねる巨大商店街の入口なのです。

実は岐阜県から移築されました。

大須観音の成り立ちは実は名古屋ではなく、今の岐阜県羽島市
建立は1324年に後醍醐天皇の勅命により大須郷(今の岐阜県羽島市桑原町大須)に北野天満宮が建立されたことが始まりで1333年に同社の別当寺として創建された真福寺が始まりです。

1612年に徳川家康が犬山城城主の成瀬正成に命じて今の場所に町ごと移築しました。
水害が多かった羽島市から古事記の写経本を守るためにと言われていますが、寺領が一万石を超えていた寺院だったことで影響力が大きかったのでしょう。徳川幕府のお膝元、尾張徳川家の領地内に置かれました。

実は国宝をたくさん所有してます。

写真引用:大須観音公式HP

大須観音には実はたくさんの国宝が保存、管理されています。その中でも「古事記」の写本は日本で最も古い写本だと言われています。
他にも漢書食貨志など15,000冊もの書物が真福寺文庫(大洲文庫)として境内の図書室に保管されています。

すべて国宝指定ではないのですが、1300年台から引き継がれてきた書物が今も読める状態で現存していることに驚きですね。

現在これら大須文庫は一般公開されておらず、平成24年~25年の1年間だけ名古屋市博物館にて一般公開されていました。
その時ご覧になられた方も多いのではないでしょうか?

実は大正琴の発祥の地です。

写真引用:大須観音公式HP

大須観音には大正琴の発祥の地として記念碑が立っています。
大正琴が名古屋発祥の郷土芸能だとは筆者は知らなかったのですが、毎年9月には「大正琴大祭」が開かれて全国から愛好家の方が集います。

若い経営者が大須観音に〇〇を奉納する理由

ここ数年、名古屋在住の若い経営者や筆者のようにフリーランスで活躍する方が毎月、大須観音で蝋燭を奉納する姿を目撃します。

彼らは蝋燭に願い事や感謝を書き込んで奉納し、事業の成功や感謝を観音様に伝えているのです。

実は筆者も2018年末からこの奉納蝋燭を毎月欠かさないようにしています。
効果の程はと同業者から聞かれるのですが、奉納をはじめたその日に大きな仕事の依頼があったり、継続的な執筆依頼を頂いたりと、かなりご利益を頂いています。

本堂の受付で蝋燭を購入してお願い事を書き込み、奉納するのですが、実感として「具体的な願い事や感謝を書き込み、どこの誰かを記入する」とその願い事が成就しやすいように思えます。

人それぞれ伝え方はあるかもしれませんが、「願い事」と「名前と住所」はセットで書き込んでおきましょう。

大須観音には自分がいる?

写真引用:大須観音公式HP

大須観音の本殿のとなりには普賢殿という365体の十二支・干支の守り本尊様が奉られています。普賢殿に入るとずらりと観音様や仏様が並んでいるのでご自分の干支の守り本尊様を探して参られるといいですね。

参拝後はあなたの干支のお守りを購入できます。こちらもご利益があると噂なので一つ持っておきたいですね。

大須観音へのアクセス

大須観音へのアクセスは名古屋市市営地下鉄が便利です。地下鉄鶴舞線「大須観音駅」から徒歩2分。2番出口から地上に出てすぐ大須観音の大きな看板が見えるので迷うことはありません。

車で大須観音へ向かうなら、周辺に有料の駐車場が多数あります。大須観音から栄、伏見といった繁華街へのアクセスもいいので、大須観音界隈へ車を駐車しておいて、栄などに買い物へ行くこともできます。

 

御本尊の縁日にあわせて参拝してみては?

 

写真引用:大須観音公式HP

大須観音の御縁日は毎月18日です。その日はいつものお護摩に加えて、早朝6時からお護摩、夕方6時からはお護摩に大般若転読会が開かれます。日頃の感謝を伝えるなら御縁日の日かその前後に参拝されてみてはいかがでしょう?いつもよりもご利益をいただけそうですね。

御縁日以外にも元旦には特別に除夜の鐘をつかせてもらえる鐘付き券(一枚1000円)が発売されます。毎年三が日になると50万人を超える参拝客が訪れる大須観音、一年の初めに御本尊様としっかりと縁結びができる日、蝋燭の奉納と合わせてしっかりとお参りしたいですね。