犬山市の明治村を駆け巡れ!江戸川乱歩の作品をモチーフにした難易度高めの謎解きイベントが開催中!

イベント

日本にあるテーマパーク・野外博物館の中で3番めに大きい明治村、なんと、東京ドーム21個分!そんな明治村での謎解きイベントは2006年から毎年開催されていて、2022年春からの新シリーズとして立ち上がり、好評の1年目を終えた江戸川乱歩作品をモチーフにした謎解きはミステリー作品好きにはたまらない難易度だったと聞きます。

2022年12月24日から開催されている新作謎解きは江戸川乱歩作品のモチーフ最新作!難易度も前回2021年冬のプレ公演同様高めに設定されており、推理力をフル回転しないと解けない内容になっているのだとか?

どんな作品か気になったので、実際に明治村へ行って体験してきました!

そもそも「リアル謎解き」とは?

写真提供:タカラッシュ

体験型コンテンツ「リアル宝探し」の企画・制作・運営を手掛ける株式会社タカラッシュさんが明治村を舞台に毎年手掛けているイベントで次春18年目を数える。明治村では明治時代にちなんだ題材で同博物館を舞台にヒントを手がかりに散策し、目的の答えを導き出す、まさに体験型の推理ゲームだ。自身の知力と調査力、ひらめき能力に加え、体力の必要な上、困難に立ち向かう精神力も必要でこれまで開催してきた謎解きの中にはゴールまでたどり着けなかった人もいたと聞きます。

今年の謎解きは、日本の探偵小説というジャンルを確立し、大正から昭和にかけて活躍した探偵小説家・江戸川乱歩の作品をモチーフに、「江戸川乱歩の不完全な事件帖~芝居小屋の怪人~」を開催。江戸川乱歩は明治時代に三重県名張町(現・名張市)に生まれ3~18歳を愛知県名古屋市で過ごすなど東海地方にもゆかりのある人物なのです。大胆不敵・神出鬼没の大怪盗「十二面相」がついに登場。以前開催した「江戸川乱歩の不完全な事件帖~本格ミステリーの世界へようこそ~」の続編にあたります。

謎解きイベントは全国各地でブームになっているコンテンツで、街を題材にしたりその土地のゆかりのある何かを題材にしたり、歩いて答えを導き出し正解を見つけ出す爽快感が非日常を体験させてくれると好評。今回、実際に体験してきての感想ですが、明治村のような野外博物館での謎解きとあってとても相性がよく、明治時代を駆け巡るような没入感は大変驚きました。新聞記者になってこのイベントに臨む世界感なのですが、難易度が高く発想力と推理力を試されているかのような謎の連続に時間を忘れて駆け巡って楽しめます。

明治村の広い舞台を江戸川乱歩の世界観で周り歩き、上質な謎解きをぜひ楽しんでほしいです。

ストーリーは突然に?

写真提供:タカラッシュ

この体験イベントでは自分自身が明治新聞社という架空の新聞社の記者になり、次々に起こる謎に挑戦していきます。この新聞記者の一人、という設定がもうなんだかそそります。

ストーリーの序盤は探偵小説作家を目指す少年”太郎”が小説のネタを探して日々歩き回って書き溜めた小説のネタ帳(事件帖)を基に書き上げた荒筋だけの原稿を明治新聞社に持ち込まれることから始まります。

舞台はとある郵便局舎。遠方に出張中の編集長”春子”に記事の草稿を送るために郵便局を訪れた”あなた”は郵便局員から一通の書簡(手紙)を受け取るところから始まります。

その書簡の内容とは?一通の書簡から新たな事件が幕を開けます…。

ストーリーの序盤から謎の書簡を貰い受け、そこから次々に発生する謎に立ち向かうわけですが、公式の発表ではこの謎の難易度が高いとか。ネタバレになってしまうのであまり言及したくないのですが、ただでさえ広大な明治村を東奔西走しながら謎を解いていくのってワクワクしますよね。

江戸川乱歩の作品は少年時代に数多く読ませてもらったし、ページを捲るたびにワクワクして読みふけっていたのを覚えているだけに、このイベントは期待しかありません。

イベント概要とちょっと注意事項はこちら

今回は明治村内で体験できるイベントで、チケットは事前に入手できます。チケット購入のリンクもこの項に乗せておきますので前売りを利用して参加してください。イベントキットのと別途、明治村への入村料も必要です。

イベントの開催日は期間中の土曜日、日曜日が開催日です。2023年の1月3日(火)を除く平日は開催していないので注意が必要です。詳しくはチケット販売サイトの開催日程を確認するようにしてください。

 

イベント名:明治謎解きアトラクション「江戸川乱歩の不完全な事件帖~芝居小屋の怪人~」

主催:博物館 明治村 / 株式会社タカラッシュ

プレイ人数:1名

開催場所:博物館 明治村

公式HP:https://www.meijimura.com/

開催期間:2022年12月24日(土)~2023年02月19日(日)の土日祝および1月3日(火)

            ※12月31日(土)、1月1日(日・祝)を除く

開始受付時間:10:30~14:00(開催日のみ)

※遅れるとご参加いただけない可能性がございますので、お時間には余裕を持ってお越しください。

受付場所:明治村内「宇治山田郵便局舎(内、特設受付)」

チケット料金:2,500円(税込)※ 入村料が別途発生します

定員:各日限定200名(事前予約制)

難易度: ★★★★☆

特設サイト:https://huntersvillage.jp/blacklabel/promo/meiji_winter2022/

【チケット購入方法】

チケットの購入方法は下記リンクから。事前チケット制なので購入してから明治村へ向かってほしい。それぞれオンラインチケットの販売サイトでの購入になるので、お好きなサイトから購入を。

・イープラス

https://eplus.jp/sf/detail/3753930001-P0030001

・チケットぴあ

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2240491

・PassMarket

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01hfw30h3kp21.html

では実際に体験してきたので次からはその様子をお伝えしたい。ネタバレの要素をもたせたくないので、掲載している写真はイベント本編と一切関係がない。宇治山田郵便局舎はイベントの受付場所になっている、明治村の正面玄関や北口でこのイベントの受付を行っていないので注意して欲しい。

実際に行ってきた!必要なのは知力・体力と…?

結論から申し上げると、筆者の推理力では当日に完結できませんでした。イベント体験前に主催者のタカラッシュさんから色々と説明を受け難易度について質問したところ、難易度は5段階評価で3.5~4のくらい、5が最も難しいとして今回の内容はミステリー作品に慣れている人であれば一日で完遂できる、とのことでした。

そしてこの季節、知力や体力よりも大切な事を一つお伝えしておくと「防寒力」は整えておいた方がいいです。防寒が最も大切な要素だと感じました。明治村内はあちこちにベンチがあり座ってゆっくりできるところはあります。しかしこの季節、そして前日の雪の影響でほとんどのベンチが雪に埋もれていました。

犬山市の北部にある明治村は岐阜県多治見市に抜ける内津峠と濃尾平野の境目にあたります。そのため寒い空気が留まりやすく、周りは山に囲まれているため15時をすぎると日が傾き、山の稜線にかかってしまい一気に冷えます。防寒は絶対に必要、底冷えするので歩きやすい靴とあったか靴下で望んでください。冬季のイベントは本当に重要な要素です。

取材当日はこのように明治村全体が雪に覆われていました

体験してきたのは12月25日。犬山市周辺は前日(24日)に大雪に見舞われて、一面銀世界へと変貌。明治村へ続く道も凍りついてしまい、24日に初日を迎えるはずの当イベントが中止(明治村が休村しました)になりました。

狙ったわけではないのですが、開催初日に体験できたのはラッキーでしたが、前日の雪の影響で村内の移動手段が徒歩のみという一日でした。

受付場所になっている「宇治山田郵便局舎」はリニューアルされたばかり

「宇治山田郵便局舎」で郵便局員さんから書簡(イベントのキット)を受け取り、スタート。郵便局前では皆さん思い思いに書簡を開き、謎解きに挑戦しています。

タカラッシュさんのイベントブースがでていたのですが、残念ながら12月25日のみのブース出展で、過去の作品をLINEで体験できるキットが売っていたり、謎解きグッズが売られていて、大変な賑わい(オンラインでの販売もあるようです)。タカラッシュさんは日本で唯一の宝探し専門会社で、会員登録者数は30万人を超えるとあります。明治村の他には神奈川県の江ノ島や東京都品川区の商店街などリアル宝探しイベントを開催している会社で、物販が珍しくファンが集ってました。

イベントの開始地点でもある宇治山田郵便局舎はつい最近修理工事と常設展示のリニューアルを終えたばかり。外観の塗り直しと内装の補修を終えてとてもきれいになってました。明治村には明治時代の文化財が数多くあり、その文化財をめぐりながら出された謎を一つ一つ解いていくのはとても新鮮でした。

時間を忘れて楽しめる!謎解き沼にハマってみよう!

開催初日ということもあり本当に多くの方が楽しんでました

最後の謎まで届かなかったのだが、一日中明治村を巡りました。それも設問の問いかけに試行錯誤しながら巡るので、今何時?とかお腹が空いたとかは一切なし。寒いはずなのに参加中は寒さも忘れて熱中していました。

この没入感はなんだろうか?と少し探ってみると、東奔西走しながら謎の解けていく快感がたまらなく、TVの脳力系のクイズ番組を出演者よりも先に解ける快感に似たものがあります。

また、謎解き+明治村という普段は感じない異世界感が非常にマッチしていて、新鮮に明治村を巡る没入感に浸れます。人気の謎解きとは異世界感のもたせ方も非常に重要な要素だと思いました。簡単に解けてしまう設問は一切なく、自分の知恵を振り絞り、読解力を駆使し、洞察力をフル回転させて明治村を巡るので何度も訪れているはずの明治村をまた違った視点で巡ることができて本当に面白かったです。謎解きの沼にハマりそう、というかハマったといっても過言ではありません。

宇治山田郵便局舎から始まる謎解きに、あなたも挑戦してみてはいかがでしょう?きっと新たな明治村のめぐり方を楽しめますよ。

MAP

場所 〒484-0000 愛知県犬山市字内山1番地
お問い合わせ 0568-67-0314(代表)
料金 【入村チケット】
大人:2000円
シニア(65歳以上)・大学生:1600円
高校生:1200円
中学生:700円
小学生:700円
※のりもの券別途【謎解き参加費】
2,500円(税込)
定員:各日限定200名(事前予約制)
公式サイト 博物館明治村