犬山市と可児市にほぼ同時オープンした「せんら珈琲」がお客さん1stすぎていつまでも居座れる件

グルメ

喫茶店といえば「居心地がいい」「静かな空間」「おしゃれな店内放送」「何よりドリンク、フードが美味しい」などなどいいところを挙げたらキリがありません。名古屋を始めとした東海地方の喫茶店文化は東京や大阪とは違う独自の文化を歩んできたと言っても過言ではなく、近年ではコメダ珈琲を代表に、名古屋の喫茶文化を全国に知らしめる機会を多く見かけます。

可児市と犬山市に2022年11月にオープンしたせんら珈琲は徹底したお客さんファーストの喫茶店として筆者はオープン前から注目をしていました。11月7日に可児店、11月10日に犬山店がオープンしたので今回は「せんら珈琲」さんを紹介、取材の感想として最初にお伝えしたいのですが、せんら珈琲さんは犬山観光に行ったら寄ってみたくなる喫茶店になってました。

せんら珈琲にはスタッフのあったかい思いが込められてる

せんら珈琲には9月19日に閉店した暖香時代のスタッフさんがほぼ全て残って、新しく自分たちの手で喫茶店を立ち上げようと努力されていました。飲食店はここ数年、大変厳しい状況です。ご存知のように突然お気に入りのお店がなくなってしまうなんてことも珍しくありません。

名古屋から見たら犬山や可児は小さな町ですが喫茶店の文化を楽しく昇華させたい人たちがいたのです。

犬山店も可児店も店舗の内装や椅子の配置は暖香のときとほぼ変わりがありません。

しかし最も変わった点で、もしも訪れた時に見てもらいたいのですが、手書きのメニュー表には本当に喫茶店が好きな人が描いているのだと思えるイラストが満載なのです。

 

メニュー表の挿絵が可愛い

メニュー表もさることながら、暖香であったメニューもフランチャイズを脱退したことからイチから作り直したのだとか。また珈琲豆の世界的な価格高騰で一杯470円のブレンドコーヒーが楽しめるのは世界中どこを探しても日本だけではないでしょうか?取材当日はブレンドコーヒーをいただきましたが、スッキリとした酸味とさっぱりとした後味が特徴の珈琲でした。

無料のモーニングセットは3種類から選べるぞ

名古屋の喫茶店の代名詞「モーニング」。せんら珈琲では開店の7時~お昼12時までモーニングサービスを実施しています。

無料のモーニングサービスは半切りのトーストに「たまご」「あんこ」「ヨーグルト」の3種類からトッピングが選べます。

ドリンク代に少し追加料金を払うと豪華なモーニングプレートになる

またドリンク代に210円~500円ほどプラスすると豪華なモーニングセットに変更でき、サラダやサンドイッチなどお好きなメニューを追加できます。セットではなく単品でソーセージやサラダボウルを追加できるサービスもあり、レギュラーモーニンでは少し物足りない人にはとても嬉しいサービスになっています。

喫茶店のカレーが人気!鉄板ナポリタンもあるぞ!

フードメニューは暖香の時より充実しています。オープン数日なのですが、なんでもカレーの注文が多いのだとか。

と、いう訳で食べなければ書けないので早速食べに行ってきました。

取材当日はロースカツカレーのセット(¥1220)をお願いしました。喫茶店にカレーがメニューとしてあるのはなんだか神保町みたいです(喫茶店カレーの聖地、東京の神保町です)。

ほろほろになるまで煮込まれた牛肉、肉厚なロースカツ、正直カレーって好みがあると思うんですよ、このカレーはスパイスのコクと牛肉の甘みが絶妙なバランスで煮込まれていて、取材を忘れて味わってしまいました。ホロホロに煮込まれた牛肉の味わいが口いっぱいに広がり、後味にカレースパイスの独特の苦味が来る、それでいて苦味が後を引かずにとても味わい深いカレーになってます、さすが自家製。

カレーをお願いするとセットでサラダとコーンスープがついてきます。サラダにはなんとパスタが仕込まれていて、これもまた美味しい。コーンスープは素材の味が出ていてシンプルだけど美味しいのです。

メニュー表にある鉄板ナポリタンの挿絵、雰囲気が出ているのだ

あとフードメニューで気になるのは「鉄板ナポリタン」。名古屋の喫茶店にある代名詞的なメニューです(メニュー表の絵が可愛い)。再訪した際には食べてみたいメニューの一つです。

喫茶店内のお客さんの声に耳を傾けてみるとチーズケーキをオーダーするお客さんが多かったです。チーズケーキ人気なのでしょうか?せんら珈琲さんはカフェのメニューから珈琲豆の選定までスタッフの意思が反映されています。そのためかスタッフ一人ひとりがとても生き生きとして元気がもらえる喫茶店になっています。

地元ファーストを貫く!コーヒーチケットがなんと…!

名古屋の喫茶店といえばコーヒーチケットではないでしょうか?大抵の喫茶店は3500円~4500円で、ブレンド珈琲などお店にあるドリンクメニューの中で最もポピュラーなメニューから値段を設定して11枚つづりであることが多いですよね?

ここからは地元のお話で申し訳ないのですが、せんら珈琲ではこのコーヒーチケットが10枚4000円で460円のドリンクメニューであればチケット一枚と引き換えられる仕組みで、なんと600円もお得!どこまでも地元のお客さんをもてなしたいという価格設定で、モーニングだけじゃなく一日中使える仕組みもお客さんファースト。朝だけでなくお昼も夕方も夜もコーヒーチケットが使えるばかりか、セットメニューをお得に味わうこともできるのです。

座り心地の良い椅子に店内を流れるジャズ、スタッフさんたちの温かいおもてなしが溢れたせんら珈琲へ行ってみてはいかがでしょうか?

MAP

せんら珈琲各店詳細

場所 可児店: 岐阜県可児市広見2352−1

犬山店: 愛知県犬山市梅坪2丁目5

営業時間  午前7時~午後9時(L.O午後8時30分)
モーニングサービスは午前7時から午後12時まで
料金 せんらブレンド460円~
駐車場  各店ともあり