濃厚味噌だれに漬けた「どて焼き」そして「味噌串カツ」_
酒のつまみとしてもぴったりな名古屋のソウルフードですが、これらを美味しく味わえるおすすめのお店が、千種区・池下にある『當り屋(あたりや)』です。
戦後の屋台から始まり、古くからの味を守り今に伝える希少な存在。しかも値段も驚くほどリーズナブル。
濃厚ながらもさっぱりとした、名古屋伝統の味噌味の真髄を味わえるといっても過言ではありません。
池下で古くから愛される屋台をルーツとした老舗店
地下鉄「池下」駅から北へ徒歩3分、赤提灯をぶら下げた昔ながらの情緒にあふれる店が見えてきます。
ここが「當り屋」です。
戦後の1948年に、池下の広小路通沿いにあった屋台をルーツとするこのお店は、広小路通の道路拡張工事に伴い1990年に現在の場所に店舗を構えます。
昔から変わらず”どて焼き・串カツ・味噌おでん”を名物として、今年で71年目を迎えるんです。
店の扉を開けた途端に、味噌の香りがふわっと香りました。
1Fには10名程度が座れるカウンターと、少しのテーブル席を設置。
壁面上部には芸能人のサインも数多く飾られています。
2Fに上がると掘りごたつタイプの席もあり、30名までの団体でも利用可能な空間になっています。
屋台の風情をどことなく残しているところが、昔からのお客さんにも愛され続けている理由の一つかもしれません。
伝統の味噌だれを使った「3大名物」を味わう
1F奥の調理場でぐつぐつと鳴る鍋には、屋台当時から継ぎ足しで使われている味噌だれが。
味噌とザラメ、そして牛だしのみというシンプルな味付けこそが昔ながらのスタイル。
まずはこの味噌だれを使った「3大名物」を食べなくては、このお店を語ることは出来ません。
どて焼き
まずはこの『どて焼き』。
国産牛のモツを使用したどて焼きということで、名古屋でもなかなか食べることは出来ない一品。
味噌の中で4〜5時間かけて煮込まれます。
厚みがあるのに非常にやわらかい食感。
そして1本の串に胃袋・腸・肺と異なる部位が刺さっており、それぞれ異なる歯ざわりが楽しめるのが楽しいです。
味噌おでん
つづいては『味噌おでん』。
たまご・豆腐・こんにゃくの3種があり、どれもしっかり黒々とした名古屋らしいルックス。
味がしっかり染みており、卵などは固くならずこんにゃくは弾力がしっかりしていて煮込み加減がちょうど良いです。
味噌串カツ
最後に『味噌串カツ』。
普通の油ではなくラードで揚げているという古くからのスタイル。
味噌に漬けるため衣は粗く、厚めに仕上がっているのも特徴的です。
一口目のふわっとした食感が最高に心地良い。
油がいい感じに抜けており、後味さっぱりで軽めに食べられるのがうれしいところ。
テーブルに備え付けの辛子もアクセントになります。
シメにはこんな一杯も
シメのご飯ものとしておすすめのメニューがこちらの『どて焼き丼』。
料理としてはかなり特異に感じられるが、ルックスは美味しそうなことこの上ない_
ご飯の上は串にも使われているどて焼きと、揚げ豆腐で満たされています。
海苔をよけると中からうずら卵が出てきました。これを割って混ぜる瞬間も至福。
甘すぎない味噌味ゆえにご飯との相性が良く、なめらかでするっと入っていきます。
曜日限定のキャンペーンに注目!
毎週水曜日・土曜日は串カツ各種(ソース/味噌/おろし)がなんと半額に!
さらに毎週金曜日は3名以上の来店時限定で串カツが半額になるというキャンペーンを実施しているため、曜日を狙って来店するお客さんも多いのだとか。
昔ながらの料理と共に味わう、昔から変わらないクラシックラガーの味わいも格別。名古屋の伝統の味を若い世代の人たちにも是非味わってもらいたいです。
※メニューや価格等の情報は2019年10月時点のものであり、変更となる場合があります。
◆取材協力/キリンビール株式会社
MAP
場所 | 名古屋市千種区向陽1-12-29 |
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営業時間 | 17:00〜23:00(L.O.22:10) |
定休日 | 日曜・連休となる祝日 |
公式サイト | 當り屋 |