気晴亭の『しゃちほこ丼』食べてみた!尾張名古屋を全力で体現するフォトジェニックめし

グルメ

昨今日本全国を席巻している「フォトジェニック」「写真映え」というワード。

さまざまな飲食店が、写真に撮ってインスタグラムでシェアされることを狙った見た目に映えるフードメニューを競うようにして提供を始めているが、実は名古屋は今よりもずっと昔から、
見た目の映えの良いフードメニューが多数存在する「インスタ映えフード」王国なのだ!!

そんな中でも代表的なメニューが、中区・鶴舞の老舗『気晴亭』で提供されている、その名も『しゃちほこ丼』。
尾張名古屋が誇る元祖フォトジェニックめしを全力で紹介する!!

◆ 老舗とんかつ店が提供する元祖フォトジェニック名古屋めし

JR鶴舞駅の西の奥まった道沿いにあるレストラン。
建物もかなり年季が入っているが、その歴史は古く、創業はなんと1945年。「名古屋で一番古いとんかつ屋」であるとされている。

店内に入ってみると、どことなくレトロモダンな昔ながらの洋食店の様相。
広さもかなりあり、座敷席や個室席も設けられちょっとした宴会利用も可能だ。

メニューはとんかつ系料理がメインだが、洋食や中華などの料理も幅広く提供している。

そんな中で、メニューの1ページをまるまる使って推しに推されているのが名物メニューのしゃちほこ丼」。

ちなみに『でらしゃちほこ丼』という一人前5,000円以上もするデカ盛りメニューも存在するが、事前予約が必要であり、かつ想像を絶するデカ盛り具合で普通の人が食べるのは危険!!なため、今回は通常版の方をオーダーしてみた。。。

 

◆ 尾張名古屋を体現する『しゃちほこ丼』を味わう!

ついに姿を現した「しゃちほこ丼」(1,730円)!!
圧巻、とにかく圧巻だ、これは。

そのボリュームもさることながら、まるで名古屋城がテーブルサイズに収まったかのような荘厳感。
そして加藤清正の甲冑を目の前にしているかのようなオーラが漂いまくっているのだ。

周りを囲むのは味噌汁… サラダ…
これらは主君に忠誠を誓う家臣の如きである。

漬物… エビフライ用のタルタルソース… マヨネーズ… ねぎ…
途中からよくわからないラインナップになっているが
とにかく中央にそびえる丼は大名であり、それに従属する付け合せが家臣であるような関係が、プレートの上で成立しているのだ。

さっそく城の屋根瓦から手をつけていこう。
上に置かれた味噌カツは実は2種類の異なるカツがのっているのだ。
一つは鉄板の上で焼いた通称「オイル焼き」の味噌カツ。

もう一つは揚げた味噌カツだ。

見た目ではわかりにくいが、微妙な食感な違いを楽しめる上、どちらも和豚「もち豚」を使用しており非常にやわらかい。
さらに上にかかった濃厚かつ甘みのある八丁味噌!
これは70年以上注ぎ足して使っているという秘伝のタレなのだ。

荘厳な角を模したるエビフライ。
こちらは細身ながらもプリプリとしている食感がたまらない。

少し注意しなければならない点がある。
実は中央の大量のキャベツの下に。。。

結構な割合で何もかかっていない白ご飯が隠れているのだ!!

しかし安心されたし…
そんなときのための「ネギ」と「マヨネーズ」なのだ。

ネギとマヨネーズを丼の中にダイナミックに放り込み、キャベツと残った味噌ダレをがしがしとまぜまぜして食べる
マヨネーズと味噌のハーモニーと、ネギとキャベツのシャキシャキ感がご飯に最高にマッチする。
これがしゃちほこ丼の醍醐味なのである!!
(※写真はきたないので省略しています)
うーむ、なんと奥深きジャンクの世界。。。

見た目で最高のおもてなし精神を表現し、その中身は最高のジャンク。
これを名古屋魂と言わずして、何をか名古屋魂と言わんや。

実はこのメニューを食べるためだけに、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国各地から来訪客が訪れるという。
見た目からして「ザ・名古屋な食べ物を食べた!」という思い出作りにもぴったりなメニューであろう。

これこそ名古屋の誉なり!! 名古屋に来た際には是非立ち寄ってみてはいかがだろうか。

 

※価格等は2017年11月時点の情報です。

MAP

場所 名古屋市中区千代田5-21-6
営業時間 11:30〜22:00(L.O.21:30)
料金 12/31、1/1
公式サイト 気晴亭