犬山祭はこう楽しむ!3世紀以上続く伝統の祭は見どころ沢山!

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毎年、春になると全国各地でお祭りが開催されます。中部地方でも何百年も続く伝統的なお祭りが開催され、ついには世界的な文化遺産として登録されたお祭りもありますよね?今回は名古屋からほど近い犬山で毎年開催される「犬山祭」をご紹介します。綿密な取材の上で得た犬山祭の愉しみ方、これを読めば犬山祭が100倍愉しめます!

犬山祭が3世紀以上続く理由とは?

愛知県北部に位置する犬山市。毎年4月の第一土曜、日曜日に「犬山祭」という街をあげた盛大なお祭りが開催されます。犬山祭は犬山城の麓にある針綱神社の例大祭で、起源を紐解くと1635年から毎年開催されている由緒正しい祭なのです。2019年は4月6日、7日の両日に開催を予定しています。

祭が始まった当初は今ほど豪華ではなく、馬の塔と茶摘みの練物が城下町を歩き、針綱神社に奉納される祭だったのですが、江戸中期から城下町町内が競うように車山(やま)を作り、今の豪華な祭へと発展したのです。

現在、犬山祭の車山(やま)は城下町と呼ばる町内に13機あります。江戸の中期から大きく形を変えず、現代まで受け継がれてきました。それは各町内の町衆の心意気が現代まで受け継がれ、3世紀以上続いている伝統が犬山に残っている証拠なのです。

犬山祭の見どころは?通が勧める愉しみ方とは?

犬山祭の最大の見所は豪華絢爛な車山(やま)だけではありません。車山(やま)に飾られた水引幕や彫刻の数々は江戸時代の装飾がそのままに残っているのです。

また、町内各所で行われる車切、どんでん(方向転換)は必見。特に本町交差点で行われるどんでんは犬山祭最大の見せ場ともいえます。

©Keita Nakayama

13機の車山(やま)が一堂に見ることができるのは針綱神社麓にある広場で、2018年からは車山(やま)の並びが変わり、犬山城を背にして並べられるので、犬山城天守と車山(やま)を一緒に写真に納めることができる「犬山神社」前でカメラを構えたいところです。

祭の見どころは車山(やま)だけでなく、参加する子どもたちの着る金襦袢も必見!各町内からこの日のためにあしらわれた金襦袢は思わず見惚れるほどの美しさがあります。

そして犬山祭の最大の楽しみは「からくり奉納」で、13機すべてのからくり奉納を見ることができるのは犬山城城下の広場のみ。犬山祭へ足を運んだなら、すべて違うからくりの妙技を是非見学なさってください。

犬山祭はここで観る!後悔しない観覧ガイド!

 

犬山祭の開催2日間で車山(やま)を追いかけるように見る時に抑えておきたい場所を何箇所かご紹介します。

また、車山(やま)の運行予定表が毎年発表されます。詳しい車山(やま)の運行予定は一般社団法人犬山市観光協会さんがホームページでアップされています。

1・犬山神社前で犬山城天守閣を望みながら車山を眺める

©Creators Re:Public

朝、車山が城下に揃う前に犬山神社前で待っているとベストポジションで車山(やま)を見ることができます。また、先にも紹介しましたが、2018年から車山(やま)の並びが変わり、犬山城を背に13機が並びます

そのため天守をバックに車山(やま)を写真に納める事ができるのです。

©Keita Nakayama

また、からくり奉納が終わり、町内に車山(やま)が練り歩いた後、再び城下の広場に戻ってきます。犬山祭は「夜車山」といって車山(やま)に365個の提灯が取り付けられ、ろうそくで照らされます

その幻想的な瞬間を見ることができるため、夕方6時近くになったら再び犬山神社前でカメラを構えると、ライトアップされた犬山城をバックに一同揃った提灯に照らされた車山(やま)の勇士を見ることができます。

2・本町交差点前でどんでんを愉しむ

本町交差点前でどんでんが繰り広げられます。写真のお店前はどんでんの見物客が多くいますが、開催日の土曜、日曜は交通規制があり、歩行者天国になっていますのでこちらのお店前でカメラを構えていると迫力のある写真を収めることが出来ます。

本町の交差点では13機の車山(やま)が犬山駅西口や外町へ向かうどんでんが繰り広げられるので、毎年撮影スポットとしての激戦区になります。

また、ここも夜車山(よいやま)でもどんでんが繰り広げられるので、その迫力ある様を見るのであればスワンズカフェ ジューススタンド前でカメラを構えて待っていましょう

車山(やま)は下から眺める姿が最も美しい

車山(やま)は針綱神社にからくりを奉納するからくりの乗り物で、神事に関わる車両のため、上から眺めてはいけません。人が眺めることができるのは下から。しかし、下から眺めることによって最も美しく魅せるようにできているのが犬山祭の車山(やま)なのです。

特にちょうちんが365個ついた夜車山(よいやま)はろうそくの光だけに照らされ本当に幻想的です。昭和の時代に作られた防災ビルの屋上から見るのも優雅なのですが、やはり車山(やま)は見上げて眺めたいですね。

2019年の車山(やま)の運行情報!

写真提供:(一社)犬山市観光協会

混雑状況にもよるのですが、車山の運行時間は概ね写真のとおりになります。また、交通規制が各地で掛かりますので、現場の指示に従って見学するようにしてください。

また、城下町だけでなく犬山駅の駅前や犬山城の城下、神社の境内でいろいろなお店が出店されています。祭りの見学を楽しみながらご当地グルメに舌鼓を打つのも楽しみ方の一つですね。

 

場所  愛知県犬山市犬山城城下町一帯
期間 毎年4月第一週の土曜、日曜
料金  観覧無料
公式サイト http://www.inuyama-matsuri.com/